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平成10年第7回定例会(第3号12月15日)

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  1. 倉吉市議会 1998-12-15
    平成10年第7回定例会(第3号12月15日)


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    最終取得日: 2022-12-10
    平成10年第7回定例会(第3号12月15日) 倉吉市議会会議録(第3号) 平成10年12月15日(火曜日)               ------------------------    第1 市政に対する一般質問               ------------------------ 〇会議に付した事件  ◎日程第1               ------------------------               午前10時00分 開議 ○議長(杉原義人君) これより本日の会議を開きます。
     本日届け出のあった事故者は、議員では矢野英夫君欠席、当局ではありません。  以上、報告いたします。               ------------------------ ○議長(杉原義人君) 本日の議事日程についてお諮りいたします。  本日の日程は、  第1 市政に対する一般質問  以上を本日の日程とすることに御異議ございません。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(杉原義人君) 御異議なしと認めます。  よって、本日は市政に対する一般質問を行うことといたします。               ------------------------              日程第1 市政に対する一般質問 ○議長(杉原義人君) 日程第1、昨日に引き続き、市政に対する一般質問を行います。  まず、1番牧廣君。 ○1番(牧  廣君)(登壇)(拍手) 9月議会で、「夏の友」の質問をさせていただいたわけですが、再度質問いたします。小学校5年生程度の質問ですのでテキパキと答えていただきたいと思います。9項目ほどありますけども、三つずついきますのでよろしくお願いします。  第1、この内容はいつごろから教材として使用しておるのか。2.この写真を撮影した日はいつか。3.写真の出どころ、文書作成者の名前。これだけをお答えください。 ○教育長足羽一昭君)(登壇) 1番牧廣議員の御質問にお答えいたします。  「夏の友」の内容についての御質問でございますが、まず、この内容はいつごろからかということについては、調べたところ、はっきり何年ということはちょっとあれですけど、五、六年前から今のに差しかえといいますか、全部ではありませんが、資料の入れかえをしております。  それから、写真の撮影日については、わかりません。  それから、写真の出所については、あけぼの出版の「平和のためのガイドブック 沖縄」が出典元と聞いております。それから、文書の作成者の名前はわかりませんが、広島平和教育研究所の機関誌「ヒロシマ」に匿名で投稿された記事であるというふうに伺っております。 ○1番(牧  廣君)(登壇) 写真を撮影した日がわからないのに、なぜこれが沖縄戦であるということが断定できるんですか。  それから、文書作成者の名前がわからないと言いながら、隣の5ページの文章には高校生の仲村清子と書いてあるんです。なぜこの分は書いてありますか。匿名であげるんですか。私が勝手に書いた文章を、例えばごみ箱に捨てるような文章を匿名で送った場合は、広島の平和研究所がそれを取り上げるんですか。どうですか。そんなに広島の平和研究所はレベルが低いんですか。お答えください。 ○教育長足羽一昭君)(登壇) 重ねての牧議員の御質問にお答えいたします。  写真の撮影日については、やはりわかりません。というのが、これは米軍が撮影したと思われるものを引用してあるということを聞いておりますが、1970年代ですか、記録写真といいますか、ああいうものを1フィート運動とかいって残す運動が起こったときの多分資料だというふうには聞いておりますが。  それから、ちょっと中村何とかって書いてあるという御質問ですが、私が申し上げたのは右側の方の、そのことで申し上げたので。さき申し上げましたように匿名で。(発言する者あり)いや、そこまでは、雑誌社といいますか、その機関誌が取り上げたものでして、ということで、よろしく御理解をお願いしたいと思います。 ○1番(牧  廣君)(登壇) あのね、教育長さん、歴史的事実、これは日本の大きな大戦であって犠牲者もたくさん、20万人近くいらっしゃるわけです、米軍を合わせて。それを、名前もわからないような匿名の資料をあげて子供たちに教育するという教育の仕方は、私は間違いであると思うわけですよ。間違いなんです、そういう教育は。事実に基づいてきちっとしたデータのもとに資料のもとに歴史は学ぶ。数学でも1+1は2でしょう。理論があるでしょう、それなりの。地球は丸かった。そんなこと教育長さん御存じでしょうが。名前もわからんような匿名で来たような、そんな。事実だなんてそこにも書いてあるけども、どういうふうに確認されたんですか、それが事実かどうか。お答えください。 ○教育長足羽一昭君)(登壇) 重ねての御質問にお答えいたします。  先ほども申し上げましたように、これは読み物資料として夏休みの課題といいますか、こういうことも勉強したらどうか、これは例えば今の御質問の内容は5年生の「夏の友」に出ておるものですが、4年生のときから沖縄等を勉強してきたわけです。それで、「夏の友 5年生」の記事として、これがみんなが全部勉強するとか何とかでなくって、こういうこともありますよということで出してありますので、家族とあるいは話し合いしながら、勉強の一つの手だてといいますか出発点として、もしそういうことに興味のある子供さんは勉強していただいたらというようなことでの資料として扱っていると考えております。したがいまして、といいますか、いろんな出版物にもそういうことで作者のわからないものはあろうかと思いますが、それをここでは、牧議員さんみたいに厳しく追及した上でということの是非といいますか、そこについてはちょっと私も判断しかねますので、よろしく御理解願いたいと思います。答えにはなりませんが。 ○1番(牧  廣君)(登壇) 写真の姿、人が死んでる姿、それから文章、こういうのを見たときに、ちょっと勉強するっていう文章や写真じゃないんですよ。小学校5年生の頭の中にずしりとこれは釘が刺された、引き裂かれたような写真と文章なんですよ。あなたは先回、9月議会で何て言われました。国際社会を理解するために、平和教育というのを希求するということを言われたでしょう。そうでしょう。平和教育というのはそういうもんなんですよ。普遍的でなくちゃならないんですよ。しかし、今労働組合の、県教組だけの平和教育でしょうが。だから、鳥取県教職員組合が中心になってこういう資料を書いておるんでしょう。偏った教育しとるんじゃないですか。この間の回答の中で、「文章は沖縄の方の実際の話である」という回答をあなたが出していらっしゃいます。調べりゃわかるでしょう。まだ生きてらっしゃるんでしょう、この方は。何でそれが調べがつかないんですか。国際社会の話まではいいですから、そんな大きな話は、この沖縄の子のだれかというのだけ示してください。 ○教育長足羽一昭君)(登壇) まことに申しわけありませんが、現在のところそこまで調べることができていません。ということで御答弁とさせていただきたいと思います。お許し願いたいと思います。 ○1番(牧  廣君)(登壇) あのね教育長県教委労働組合のこれは威信がかかっておりますよ。ええかげんなこと言ってもらっちゃ困りますよ。あんたらはうそつきだってなりますよ、これ。労働組合県教委も、全部崩れちゃいますよ。  では、次の質問まいります。この現場は沖繩県のどのあたりか。  次、現場に日本兵は何名いたのか。写真で見る限り日本兵の死体はないが、なぜか。 ○教育長足羽一昭君)(登壇) お答えします。  おわびばかしで大変申しわけありませんが、そういうさき申し上げました出典の事情等もありますし、そこに日本軍が何名いたかとかということについては、とても調べることはできないんではないかというふうにも思いますが、そこらあたりの把握の不十分さはおわびしたいと思いますが、よろしく御理解願いたいと思います。 ○1番(牧  廣君)(登壇) 大体どのあたりかもわからない。日本兵は何名いたかはわからない。日本兵の死体はない。文章と違うんじゃないですか。何を言っておられるんですか、教育長、今さら。そんな資料ってありますか。そんな道徳教育ってあるんですか。県教委のおたくからの教育というのはそういうもんなんですか。わからん、わからんって。聞いてくださいな。鳥取大学の偉い先生もおられでしょう、教授も。学校の校長会の先生も、教師も。何がわからんちゃなことがあるだいな。そんなええかげんな資料取り上げとるんですか。ええかげんではないでしょう。答えてください。 ○教育長足羽一昭君)(登壇) 牧議員の御質問にお答えいたします。  先ほども申し上げましたとおりで、それから、この資料として写真と文章が同一のことを述べているということは、同じページに載っているからといって、そういうものではないと。これは読み物資料として提供しておりますので、先ほども御答弁申し上げましたように、これから自分で意思を持って幅広く勉強しようとすれば、そこから深まっていくことであるし、歴史的にはこういう場面もあったんだというようなこと。それから、これは授業中に取り扱うものでもありませんので、そういうことでは、逃げではありませんが、そういうことも含めながら。(発言する者あり)ということでありまして、写真と文章が同一のことを述べているということは、全く違った場面であると私は把握しております。 ○1番(牧  廣君)(登壇) 教育長小学校5年生からこういう質問が出たらどうされるんですか、あなた。小学校5年生からこういう質問が出たらどうされます。答えれないっていうことはどういうことだいな。偉そうに大学教授のどうのこうの言いなるけど、何が偉いだ。全然偉いことあらへん。  では、次にまいります。この現場を「日本の軍隊が強制した集団自決」とあるが、その部隊はどこか。  もう1点。「兵隊や住民でぎっしり詰まっていました」と文章には書いてありますが、この写真を見る限りまだすき間があるようだが、なぜこうなったのか。「ぎっしり」とはどの程度をいうか。 ○教育長足羽一昭君)(登壇) 牧議員の御質問にお答えしますが、先ほども答弁いたしましたが、本文があって、この写真がありますし、それで、挿入されたこの文章の説明をこの写真がしているというふうにはとらえにくいと思いますし、それから、あいとるからどうとかっていうことですが、私にもそういう集団自決ということについては深い知識もございませんので、どういう状態かということはお答えできませんので御容赦願いたいと思います。 ○1番(牧  廣君)(登壇) 次の質問にまいります。兵隊が赤ん坊を殺したというが、その兵隊の名前、何を根拠にいうか。  次に、最後です。「この文章を読んで沖縄のことを知って感じたことを書いてみましょう」といっておるが、100点の解答というのはどういうものであるか。質問します。 ○教育長足羽一昭君)(登壇) 牧議員の重ねての御質問にお答えいたします。  先ほどから申し上げましたとおり、内容的には、どこの場面でだれが写したかというようなこともわかりませんので、その中にいた兵隊がだれであるかというようなことについては調べることができないと思っております。  そういうことで、それから感想文というようなことがありますが、これは子供全部に強いておるわけでもありませんし、書けない者は書けない、それから、これからもうちょっと勉強しようとか、こういうことだったらほかのことをしようとかという感想が出てくると思いますが、100点の答えということは、これはないと思います。点数つけるべき内容のものではないと思いますので、御理解願いたいと思います。 ○1番(牧  廣君)(登壇) 100点の解答というのはあるはずなんですよ。偏った思想を持ったイデオログがおるというふうにこの文章からはとらえることができるんです。だから、100点の解答はあるんですよ。あなたはここでよう言われないだけなんです。あなた方労働組合、教組の考え方はちゃんと鮮明に出とりますでしょう。日本を内側から破壊する、これがおたくらの考えですがな。  さて、写真ですけども、私ちょっと17年前に沖縄に行ったときに、この沖縄戦記録写真集日本最後の戦い」ということで、この写真集を購入したんです。この写真集のこの写真のいわゆる提供者、アメリカ国防総省です。いいですか。そして、これはなぜ倒れたかということが書いてあるんです。「アメリカ第32連隊の布陣地帯から逃れようとして弾丸に倒れた非戦闘員たち」、日付は昭和20年6月21日。しかし、「沖縄ではこの当時集団自決というものが住民同士の中で追い込まれたためにあちこちであった。だから、一概にそれは言えない。写真は集団自決のようにも見える」というふうに書いてあるんですね。それを集団自決と決めつけた日教組、県教委、どこでどういうふうにそれを判断したかっていうことを先ほども聞きましたけど、理由があるでしょう。今でも同じ写真ですよ。アメリカ国防総省でも現場を見て判断できなかったんですよ。それをなぜ日教組は判断したんですか、県教委は。答えてもらわないけんな。 ○教育長足羽一昭君)(登壇) 牧議員の重ねての御質問にお答えいたします。  一つには、県教委という言葉がありましたが、この編集には県教委はかかわっておりません。(発言する者あり)名前については、今ここには資料はありませんが、鳥取県小学校校長会とか、それから学校の教員とか、それから大学の教授、そういう人がかかわっておられるというふうに聞いております。それから、今写真の説明のことでありますが、ここにもあがっていますが、「集団殺し合いの現場と思われる」ということで、集団自決とか、そういうことについて断定した表現にはなっていないということも申し添えておきますし、それから、説明不足のところがありましたので、まず、この「夏の友」というものがどういうものかということだけ、ちょっと触れさせていただきたいと思いますが、よろしく時間をいただきたいと思います。  「この『夏の友』は子供たちの夏休み中の暮らしや学習を助けるものです。自由研究創作活動、地域の行事への参加など、夏休みだからこそ自分から進んで工夫し努力できるようにつくりました。すべての内容をこなさなければならないものでもありません。子供たちの興味や関心に応じて負担にならないように御活用ください。なお、お気づきの点などありましたら御意見をお寄せください」と、お家の方へのそういうことを最初にうたって、国語、算数、生活というような形でこういう内容が入っていますというような、一つの勉強の副教材といいますか目安にする目的でつくられたものであるということも御確認お願いしたいと思います。 ○1番(牧  廣君)(登壇) 教育長、正々堂々と答えなくちゃだめですよ。言い逃ればっかりしとったっていけんね。教師でしょう。子供を指導していく立場にあるでしょう。卑怯ですよ。あなたが今言われたことは、こまい字で書いてあるでしょう。ここに書いてあるわけですよ。その上に太字で書いてあるじゃないですか、「日本の軍隊が強制した集団自決」と。どっちが最初に目につくんですか。卑怯だわいな、あんたは。それが教育長たる方の言うことかいな。どうしてくれるんだ、うちの子供を。こんないいかげんなもの載せて。責任取ってもらわないかんな。何こそしとるんかわけわからへん。  それと、沖縄に佐久田さんという方がおられるんですよ。佐久田繁さん。私、この方と話をしまして、「本当にこの現場に日本兵がいたんですか」ということを聞きましたら、「いません」ということです。地元の方です。しかし、自決の場所というのはちょっとわからないということだったんですが、日にちとしては、21日に撮っておりますので当日かあるいは前日ぐらいのものであったと、そんなに古くはなかったということなんですね。それで、これを調べてみますに、アメリカ軍進行状況というものが、6月21日あるいはその前日の6月20日にどういうところにあったかというと、首里、マムニ岳あたりなんですね。そのあたりには米軍は20万発の砲撃を加えとるわけですよ。だから断定できないんです。それをおたくらは断定されたんですよ。現場にいても断定できないものを、鳥大の大学教授さんですか、後で名前を教えていただきたいと思いますけど、断定されたんですよ。だから、どういうふうに断定されたかっていうことを聞きたいわけです。通告してるでしょう、このことについて聞きますからと。だから、どういうふうに断定されたんですか。資料に基づいてやらなきゃだめなんですよ。事実を曲げては道徳教育にも反するんですよ。平和教育ももうできませんよ、うそであったっていうことであれば。人権教育も。これを答えてもらわなきゃ話が前に進まないでしょう。一番大事な問題じゃないですか。国際社会なんて大きなこと言われんでもええから、正直に答えてくださいよ。わからなきゃ調べてください。倉吉市にとっても大きな問題でしょう。人権教育にどれだけの予算突っ込んどるんですか。  それと、もう1点。大変、ここで言っていいか悪いか、言いにくいことですけども、沖縄のこの地元の方から、僕も調べに行こうかと思っておりますけども、赤ん坊はお母さんが殺した、自分の手でと。ただ、名前はわかっとるけども、村役場で調べればわかるけども、そのお母さんはその当時のことは言われないと。それをだれが、現場から生き残った方がおられてこういう文章書かれたか知りませんけども、実際は事実はそうなんですよ。大勢の中で日本兵がだれが人の子供殺しますか。やはり全体のことを思うならば親は子供の口はふさぎますよ。事実と違うんです、全然。だから、これ究明しなきゃならないんですよ。だれがこういう文章をつくったか。どういう目的でつくったか。思想性がかなり入ってるんですよ。いいかげんなものじゃないんですよ。 ○教育長足羽一昭君)(登壇) 牧議員の御質問にお答えいたします。  本当に私の不明であり、牧議員のように、このようにいろんなことについて深く追及して学習しておられることを師としながら、私も今後勉強してまいりたいと思いますので、いろいろと御示唆なりいただきながら、御叱責をいただきながら、教育のために頑張りたいと思いますので、よろしく御理解いただきたいと思います。 ○1番(牧  廣君) そんな答弁で通用するですか。沖縄市民の方々に対しても、子供たちに対しても、日本兵の方々に対しても、軍人の遺族の方々に対しても、そんな答弁で足りますか。どういうふうに責任取るんですか。             (「議長、議事進行」と呼ぶ者あり) ○議長(杉原義人君) ただいま議事進行の意見もありましたが、論議が御案内のとおりかみ合いません。  それでは、およそ10分間休憩をいたします。質疑の内容について調整します。  暫時休憩いたします。                午前10時35分 休憩                午前11時00分 再開 ○議長(杉原義人君) 再開いたします。 ○教育長足羽一昭君)(登壇) 1番牧議員にお答えいたします。  先ほど御指摘いただきましたことについて、一つ、「夏の友」の資料の正確さについては今後鋭意、なるべく早くということで調査いたします。二つ目、5年生、5年生に限らないわけですが、学年に適した資料かどうかということについても検討を進めます。三つ目、今後とも教材なり副教材の採択に当たりましては再度このようなことがないように、学校にも話し、あるいは協議しながら、採択について進めたいと思っておりますので、この点を今後十分に納得いくような形での答えが出るように頑張りますので、よろしく御理解いただきたいと思います。どうも失礼しました。 ○1番(牧  廣君)(登壇) それでは、議員報酬、特別職の報酬の第3条2項について市長に質問いたします。  先回、私の質問に対して、過去の例から個人を選択しなかったということですけども、なぜ、条例は個人を、住民を審議会の委員の中に含めろということで要求しとることに対して過去の例が参考になるわけですかね。倉吉市の場合は過去の例よりも条例の方が劣るんですか。裏を返せば条例の方が優先しなくて過去の例の方が優先するんですか。そういう行政ですか。お尋ねします。 ○市長(早川芳忠君)(登壇) 1番牧廣議員特別職等報酬審議会条例に関しての質問にお答えしたいと思いますが、条例の条文は、「委員は倉吉市内公共的団体等代表者その他住民のうちから必要の都度市長が任命する」ということになっております。その後段の部分をとらえての牧議員の御質問だというふうにとらえたいというふうに思っておりますが、既に答弁申し上げましたように、平成8年度における審議会委員は、各団体のそれぞれ推薦者または代表者の方から選んだという経緯もございます。しかし、条文の意味をより一歩踏み込んで考えますと、やはり「その他住民のうちから」と、こういうことがあるので、このことは今後そういう委員会をつくる際には検証してまいりたいというふうには思っておりますことをもって答弁とさせていただきたいと思います。 ○議長(杉原義人君) 次に、4番野儀恵一君に市政に対する一般質問を許します。 ○4番(野儀恵一君)(登壇)(拍手) おはようございます。平和教育から一転しまして、現代の平和な日本の中の倉吉市の問題について2点ほど質問させていただきます。2点というのは、新成人の集いについてとアミューズメント施設についてでございます。  まず、新成人の集いについて。昨年12月議会でこの問題について取り上げたわけですが、再度これについて質問したいと思います。  昨年12月議会で答弁いただいたように、当時新生活運動の一環として、服装が華美であるとか、学生として地元を離れる青年が成人式に出席しにくいなどの理由により、冬から夏に時期が変更され、今日に至っています。私も今年度新成人の集いに来賓として出席しました。そこで、その様子を見た感想として、大分式典というものが軽視されているのではないかという感想を抱き会場を後にしたんですが、本来の成人式の意義とは何だったのだろうかということを考えますと、本来、成人式とは冠婚葬祭の冠に当たるもの、つまり元服という人生の上で非常に重要な儀式であったことが今に伝えられ残っていることは御承知であると思います。そして、成人式は、まだ学生の身である人も既に社会に出た人も、この日を境に晴れて大人の仲間入りをするという記念すべき儀式であるはずのものでした。しかしながら、先ほども述べましたように、倉吉市での現在の取り組みは式典というものがかなり軽視され過ぎているのではないか。例えるなら同窓会的なもののように私の目には映り、これでいいのかと疑問を感じるわけです。そこで、まず近年のこの新成人の現状をどのように見ておられるのか。また、開催の意義についてどのように考えておられるのか。そして、社会教育という観点からどのように考えておられるのかについて伺います。  これについて、あわせて市長にも、現在の新成人の集いについて現状をどのように見ておられるのか、また感想などがあれば御答弁いただきたいと思います。  次に、アミューズメントについてですが、これについて他の議員から既に多くの質問がされております。しかしながら、きのうの市長の答弁を聞いておりまして実にわかりにくいものでした。ですから、再度質問いたします。  まず1点。お聞きしたいことは、このアミューズメント施設として計画の方針を示された温水レジャープールですが、これと興和紡跡地の全体計画の中で他の施設、梨博物館、定住文化センター、交流プラザなどとの関係を具体的にどのように考えているのか、全体計画の中でこの温水レジャープールのコンセプトについて伺います。  2点目に、興和紡跡地計画のアミューズメント施設に温水プールを当てはめたとき、その倉吉パークスクエアが中心市街地、例えば白壁土蔵群などの観光資源とどのように結びついていくのか。観光という点、まちづくりという視点から具体的にどう関連を持たせていこうとされているのか、そのコンセプトについて伺います。  3点目に、ことし出雲市に出雲ゆうプラザが完成しましたが、これについて。これが完成しオープン当初、7月、8月はかなりの入場者があったわけですが、その後9月以降、9月10月はオープン当初の約4分の1、11月は8分の1まで入場者が減少しています。1年ぐらい経過してみないと何とも言えないわけですけども、もしかして賑わうのは最初だけなのではないかという、そういうことを懸念してしまうわけです。また、教民の委員会で岐阜県の各務原市の市民プールに視察に行ったんですけど、ここもそうなんですが、オープンして二、三年は賑やかなんですけど、4年目ぐらいから減少するという傾向が全国の施設であります。そうなると入場料収入も減少し、きのうの答弁では2,000万円の市費の持ち出しが必要であると見込んでいるという答弁がありましたが、この額も徐々に膨らんでいくことが予想されます。そういった傾向が見られる中、運営面についてどこまで考えられているのか。また、8万人の入場者を見込んでいるとの答弁がありましたが、年間コンスタントに入場者を確保するために、どういった方を対象に、どういった手法で入場者を確保していこうとされているのかについて伺います。  4つ目に、先日、会派で東郷町の龍鳳閣に視察に行ったんですが、この龍鳳閣は水着着用の温泉保養施設で、いろいろな種類の風呂、またサウナが楽しめます。そして、その施設の中にはプールゾーンがあり、プール、ウォータースライダーがあるんです。私は実際にこの龍鳳閣を利用してみて感じたことは、その造り、また水着着用ということもありますので、プール感覚で楽しめる施設であることを実感いたしました。市長は実際に行かれ見られたんでしょうか。きのうの答弁では、あれは温泉を利用したものであって、こちらが考えているアミューズメントとは性質が違うものであるということをおっしゃいましたが、明らかに類似した内容となっております。また、関金町には湯命館がありますが、これらの温浴施設との関係、また、9月議会でも陳情が出ていましたが、倉吉スイミングとの関係についてどのように考えておられるのかについて伺います。  以上を1回目の質問とします。 ○市長(早川芳忠君)(登壇) 4番野儀恵一議員の御質問にお答えしたいと思います。  新成人の集いについては教育長答弁がございますので、私の現在の心境あたりを述べさせていただくにとどめておきたいというふうに思いますが、何といいましても、まさしく誌炎・狩高、いこうぶり高ニいいますか、初めて冠をかぶるというような式から古来日本人の生活の中に定着しておるものを国民の祝日として指定された日が1月15日ということになっておったわけですが、このたびの法改正によって、これが祝日と日曜日との関係で少し日にちが動くというようなこともございます。したがって、必ずしも日にちにこだわる必要はないということから、現行の倉吉市で行われております新成人の集い、8月の半ば、お盆あたりというような日にちの設定をされたということ、それはそれなり、私は意義があることだというふうに思います。と申しますのも、私もちょうど成人を迎えた時分が学生時代ということがありまして、ぜひ成人式に友人と会いたいなというふうにも思ったことも事実ですが、これが当時1月の多分15日に行われたんだというふうに思います。残念ながら地元の成人式も外での成人式にも出れなかったということはあるんですが、その後、倉吉に帰ってまいりまして、成人式の言ってみれば盛況というか、そういうものを見るにつけて、この夏休みを利用してということ、これは必ずしも学生偏重ということではなくって、外に出ておる人たちがお盆時期、新盆ですけれども、お盆時期に帰ってきておる、夏休みで帰ってきておる、そういう人たちが地元にいる方々と交流を楽しむのにいいタイミングではないかというふうに思っておる次第でございます。  その後、いろんな議論がこの市議会の中でもございまして、アンケートを取ってみてはどうか、あるいは、業者の方々からも、せっかく晴れ着を着せてやりたいのにと、こういうこともたびたび聞く機会がございます。一つには、公的行事としてやる場合に、今の8月15日施行ということについては、参加者の方々も随分、これは参加者ですから、よかったなという感じを持っておられるという認識はございます。そしてまた、1月の分につきましては、業者の方々がそれぞれ努力をされて、また、この会も名前は違うと思いますけれども、倉吉市主催ではなくって行われておるという現実があるように認識しております。そいつをドッキングしてはどうかという話もありますが、私は再度といいますか、きちんとした希望を取りまとめて今後対処するのがいいのかなというふうに思います。ただ、自分自身のことから冒頭申し上げましたが、成人式はやはり集まりやすい、そういう時期がいい。したがって、夏休みの時期をとらえるというのは大変いいことではないかというふうに現在の心境として思っております。  さて、私の方にでアミューズメント施設について、この議会でも初日、きょう2日目でございますが、たび重ねて出ております。その中で、野儀議員の新たな視点での質問ということでございますが、このレジャープールについて、全体の中で他の施設との関連をどのように位置づけておるのかということでございますが、これについては、これもたびたび申し上げておりますけれども、集客施設というような性格を持ち、他の施設との関連で申し上げますと、やはり観光客なども梨博物館とアミューズメント施設ということで考えれば相乗効果ありと。交流プラザ、これは図書館の機能を持っておりますが、これを発注するに際しても、やはりあらゆる年代層の方々の要求にこたえたいということからしますと、大きく分けて三つの施設といいましょうか、県立施設と、それから市の交流プラザと、それから今のアミューズメント施設ということからとらえますと、その中にあって、この温水プールも季節を問わず御利用いただけるという意味で、集客に力を発揮できる施設であるというふうに思いますし、たびたび申し上げておりますが、水と親しみ水と遊んで、さらには健康づくりにも役立つというようなことから、ぜひ必要な施設であると。  それと、もう一つだけ申し上げますと、これも申し上げておりますが、現在倉吉市民は公設のプールを持たないということ、これは私に対する宿題になっておりまして、基金もございます。その基金の意味を考えてみますと、やはりこの際プールをぜひ市民の用に供するべく建設したいと。そういうタイミングっていいますか、B&Gでかなりたびたびの折衝も行いましたが、そのことは成就しておりません。いろんな国県の補助あたりがうまく利用できる、これがチャンスであるというふうにとらえまして、ぜひやりたいということでございます。  それから、観光資源との関連でございますけども、プールだけでアミューズメント施設の全機能が発揮できないということから、私は人の賑わいのあるところで市民の方々にもこのアミューズメント施設を十分に使っていただきたいと思うのと、観光客、非常に多目的になって、そこを截然と分けるわけにはまいりませんけれども、こういう方々がやはり古い町並みであるとか、あるいは赤瓦であるとか、あるいは倉吉の打吹公園であるとか博物館であるとか、そういうところとの併合的な楽しみ方というものも享受していただけるんじゃないか。逆に、博物館に行って、それからパークスクエアへ行こうとか、いろいろ人の流れが複雑に出てくるということを確信をしておるところでございます。そういう中で、やはり平成13年の同時オープンというのは必要なことであるというふうに思っております。  それから、次に出雲の例などを出されましてコメントされましたけども、これにつきましても、きのうも申し上げておりますけれども、何といってもパークスクエアにプールがある魅力は、やはり公共交通機関であるバスが自由に使えてアクセスできるということと、それから、旧市街地はこれまた特段の有利性があって、徒歩でも自転車でも行けるというような表現しましたけれど、そういう形での御利用がいただけると。今、倉吉市民は冬期間でも使えるこういったスポーツ施設というか温水プールを持たないわけで、これを経験されるとやっぱり病みつきになるだろうと、私がそうであったように、そのように固く信じるわけです。こういうところで一度本当に経験すれば十分に御満足いただけるものを提供したいと。提供するからには、やはりPRにも大いに力を入れていきたいというふうに思います。開場半年もたたんうちに4分の1になってしまったぞというような状況をつくらないために、やはり学童の使用であるとか、あるいは中高年の方々の御利用であるとか、そういうものを力いっぱいPRしてお勧めして御利用いただきたいというふうに思います。これはやってみんとわからんということがあるとは思いますけれども、私は将来に向けてこの施設はつくってよかったなと思われる施設になるだろうという確信を持っております。  それから、龍鳳閣に関連してでありますが、私は実はあの施設を利用したことはございません。最初に行ったのがお披露目のときに参りまして、一遍泳いでみんかということであったんですけども、かなり施設があるもんですから、それの見学をさせていただきました。したがって、スライダーなんかも外から見るだけでありまして、中で滑ってみたことはないんですし、将来倉吉市にあれができても、さあ、僕自身が滑るかどうかっちゅうことについては、ちょっと疑問だなと思いますけれども、子供さんには十分楽しんでいただける施設であるというふうに、龍鳳閣についても思います。だから、行ったことはあるけど利用したことはないということであります。さらに、湯命館であるとか、湯命館には行ったことがありますけども、倉吉スイミングにつきましても、これはどちらかというと水泳という競技目的で利用されている方が多いというふうに認識をしております。この場でも申し上げましたが、万泳会というようなものに昔は加入しておりまして、一生懸命距離を手帳につけていったもんだというような経験もございます。そういう楽しみ方もあると思います。体力づくりはともかくとして、タイムに挑戦するというようなことでの利用を倉吉スイミングクラブはやっていらっしゃるようでこすので、これとの競合というのも考えにくいというふうに思っておりますし、その経営者の方ともお会いしてお話する機会もたびたびございます。今後ともそのあたりの、もし必要がありましたら、いつでも御意見を聴取に行きたいというふうに思っておるところでございますし、そういった周辺の施設との競合ということは考えにくいということ、これも申し上げたとおりでありますので、以上をもって私からの答弁とさせていただきます。
    教育長足羽一昭君)(登壇) 4番野儀恵一議員にお答えいたします。  新成人の集いについてということでありますが、御承知のとおり本市の新成人の集いは8月14日に行っております。一つは成人を祝う式典として、主催者のあいさつはもちろんですが、来賓各位からのお祝いや激励の言葉、さらに新成人の代表に成人となった心構えを披瀝していただき、成人として社会を担う一員としての自覚を促すことをねらいとして行っております。そうした場合に、今御指摘もありましたが、儀式としてどうかという、厳粛さといいますか、そういう面だととらえさせていただきますが、やはり検討すべきところは今後とも検討しながら今後とも取り組んでまいりたいと思いますし、本市ではさらに式典の後に立食パーティ等を開催して新成人同士の交歓・交流の場も提供していることは御承知のとおりであります。  成人の日の意義ということでありますが、これは満20歳、男女ともそうですが、成年に達したしたということでお祝いし励ます日であると認識しておりますし、それは親とか家族を含めた家庭でのお祝いはもちろんでありますが、やはり社会みんなで祝う、つまり大人となったことを地域社会の人たちで祝うことも大きな意義があるものだと考えております。そして、そうしたことから、選挙権を得て社会的にもあるいは政治的にも自分の意思をはっきりあらわすことのできるというようなこと、また、自分で責任を負うことの意味を自覚するというようなこともあろうかと思います。そのような自覚を促しながら立派に成長したことを祝うのが成人の日の意義であると考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○4番(野儀恵一君)(登壇) 成人式についてですが、そのような意義を持たれておると。私は今の現状を見て、もう少し主催者側も何のためなのかということを改めて考えてみる時期だと思いますし、出席する方にも考えてもらうような取り組みでなくては意味のないものになってしまうのではないかと考えるわけです。  そこで、この成人式について鳥取県の他の3市、ここの最近の状況を見ますに、鳥取市も平成4年からそれまで夏だった成人式を1月15日に、米子市は一貫してずっと1月15日、そして境港市は昨年から成人式を1月15日に変更され実施されております。他の3市は現在すべて冬の開催となっております。また、中部地域の状況も変わってきております。昨年度から赤碕町が今までの夏の開催を冬の1月15日に変更したことにより、現段階で夏に開催しているのは倉吉市、関金町、大栄町、泊村の1市3町村、冬が、北条町、羽合町、三朝町、東伯町、東郷町、そして変更した赤碕町の6町であります。このように、今日では県内の状況、中部地区、また全国的に見ても、それまで成人式を夏に実施していたものを1月15日に戻して実施している自治体が増加している傾向にあるようです。そこで、変更のあった境港市、赤碕町に開催の時期の変更した理由について聞いてみますと、主な理由として、式典としてのあり方を見直すとともに、それを重視するため、また、国民に周知されている祝日・成人の日が国で定められていることの意味を深めるためという回答でした。私も、ぜひこのように考えていただき、開催の時期、内容について再度検討していただきたいと考えます。  そこで、本市でも昨年12月での質問の答弁でもありましたように、市民の方の意見を参考にして検討するということで、先日成人式の開催日について高校3年生の方、来年度成人式を迎えられる方、今年度成人式を迎えられた方、また、以上の保護者の方を対象にアンケート調査が行われたわけですが、この結果を踏まえ、また現在の他市町村の動向を踏まえ、今後どのような方針で進められていくのかについて伺います。  プールについてですが、観光という視点でとらえたとき、当然倉吉パークスクエアは観光資源をネットワーク化するための観光ルートとしての拠点として位置づけられているはずです。きのうの答弁では、今でもありましたが、それは梨博物館や物販の方に期待をしているんだというような意の答弁がございました。しかし、何かここに弱さを感じてしまうわけです。それは、現段階の全体構想はそれぞれの施設が単品的であること、そして全体的に倉吉らしさというものが伝わってこない。また、倉吉市にふさわしい、倉吉市にしかないものという点、そういったインパクトが伝わってこない点ではないかと私は思うわけです。アミューズメントとして残された部分は何かそういった要素も必要であると私は考えます。そこで、パークスクエアでのプールのコンセプト、中心市街地などとの関連、コンセプトについて質問したんですけど、聞いていて、絵が描きにくいというか結びつかないんですが、コンセプトがしっかりしていないんじゃないかという感想を持ちます。このアミューズメントについて、二転三転して持ち上がったもので、そのコンセプトは後で無理やりつけたのが本当のところだと思うんですが、どう考えてもそれじゃ逆じゃないかと思うわけです。どう結びつけるかというコンセプトがしっかりしていないで成功する成功しないが決まると言っても過言ではないのではないかと思うわけです。さきの3月議会の私の質問の中で、そのコンセプトについて話したことがあると思うんですけど、覚えてらっしゃるでしょうか。ミニSLを走らせたらどうかという話なんですけど。これについて、これがいいと特定して言っているわけじゃなく、コンセプトについて考えてもらおうと例に出し述べたものだったんですが、その内容とは、倉吉市にはかつて倉吉線が走っていたことをまちづくりのコンセプトに加え、倉吉線をモチーフにスクエア内にミニSLを走らせる。これにより、子供、また全国の鉄道マニア、観光客がスクエア内に集まると。また、さきに完成した三明寺下田中線、現在の倉吉郵便局のところの道が開通し、倉吉線跡の上灘散歩道と直接リンクすることができる。この道に、上灘散歩道ですが、鉄道に関する仕掛けをつくり、元の打吹駅周辺まで誘導する仕掛けをつくる。その後、打吹通りを経由して土蔵群へ、そして、将来的にでき上がる伝建群へというように、今ある倉吉線跡の散歩道に意味を持たせスクエア内にミニSLを走らせることにより、観光客が回遊するルートができるのではないかと、そういう考えを例として出し提言したわけですが、このちょっとした思いつきを例にとって話したことについて、中心市街地との関連、コンセプト、人の流れというものが、これだったら具体的に絵が描けるんじゃないでしょうか。私が今答弁で求めているものは、人が何の目的でどう流れ、どう中心市街地などを回遊するのか、そういった具体的な絵が市長の考えの中で描けているかどうかということを聞いているわけです。今のプール計画を張りつけた全体計画には、それが見えない。市長の答弁の中で具体的な絵が見えないわけです。見えてこないんです。観光資源のネットワーク化を図っていく上でその点について具体的にどうお考えなのか、再度伺います。  また、周辺のまちとの関係、倉吉スイミングとの関係についてですが、まず龍鳳閣について、ここの会員の中には全会員数のうち約35%、169人の会員が市民であります。類似施設ということを考えれば、当然アミューズメントの温水プールの方に移られることが考えられます。また、倉吉スイミングさんについても陳情でありました。また、こういった文書もいただきましたように、この温水プール計画に脅威を感じ、今後の事業運営に対して非常に心配されております。人口が少ないこの地域、ましてその中で水泳人口というのはほんの一握りという中で、周辺町村に追随していくようなあり方、周辺町村の会員数に影響を及ぼすこと、また、民間にも脅威を与えている現実、これで本当にいいのかどうかということ。倉吉市の中部地域でのリーダーシップというものが問われてしまうのではないでしょうか。その点についてどうお考えか。 ○市長(早川芳忠君)(登壇) 野儀議員の再度の御質問にお答えしたいと思います。  コンセプトが見えてこないということでありますが、あくまでもパークスクエア全体としてはやはり人の交流であろうというふうに思っております。これが最大のコンセプトでありまして、御提言の倉吉線モニュメントのミニSLのアイディアというようなものも、臨時的には、あるいは何かイベントをやるというようなことででは利用できるんではないかと、そのための広場もあるわけでありまして。しかし、常設ということになりますと問題ありかなというふうに思わせていただきました。  それから、倉吉らしさで倉吉にふさわしい、あるいは倉吉にしかないというものではプールはないのではないかということであります。これはおっしゃるとおりであるというふうに思いますが、私はパークスクエアに期待しますのは、一つには定住文化センター、これは大きなものでありまして、随時300人のホールもありますので使っていただけるとは思いますが、そう大勢が毎日毎日というわけには、1,500人席、まいらんだろうというふうには思っております。これについても利用促進を大いに図っていきたいとは思っております。しかしながら、梨博物館にはやはり常時お客様を誘導するような、そういう努力が地元としては必要だというふうに考えます。さらにまた、今建設にかからせていただこうかという交流プラザでございますけども、これは図書館機能を備えた、図書館といって、図書館が第一番にくると思いますけども、こういう施設の利用、こういうことから考えますと、私はやはり学童を中心とする子供さん方が遊具を使い、あるいはプールに来て遊び、そして梨博物館を楽しみ、図書館に行ってそれなり勉強というか学習をするというようなこと、これであの施設内の相互的な利用というものは図れるというふうに思っておる次第でございます。  それから、周辺の町との関係で、龍鳳閣の35%、169人、これは倉吉市民であるということでありますが、これは会員の方々の利用目的を私は熟知しておりませんので何とも言えませんけれども、あそこでなければならないという会員の方もいらっしゃるというふうに当然思っております。これは今のところちょっとコメントしにくい部分であります。それから、倉吉スイミングクラブ、私も経営者の方とたびたびお話もしております。この方につきましても話し合いを今後させていただくことによってお互いに相乗効果を発揮できる、かえってそういうものになるんじゃないかというふうに考えておりますことを申し上げまして、答弁とさせていただきたいと思います。ぜひともよろしくお願いいたします。 ○教育長足羽一昭君)(登壇) 野儀恵一議員の重ねての御質問にお答えいたします。  今後の成人式の開催時期についてどうかということでありましたが、これは先般、今年成人を迎えた方、来年成人となられる方及び高校3年生を対象としてアンケート調査を実施しているところであります。現時点で集計いたしましたところの結果によりますと、今年度成人になられた方及び来年度成人を迎える方の中では、8月開催が60%、1月開催が32%、その保護者は8月開催が64%、1月開催が33%ということであり、高校3年生は8月開催が38%、1月開催が54%、その保護者は8月開催が44%、1月開催が49%と、こういうような結果が今のところの段階では出ております。そして、この結果をもとにしながら、あるいは今後のいろんな、さきの市長答弁もありましたようなこともいろいろと、あるいは他の団体なりというようなことも勘案しながら今後検討してまいるべきだと考えますが、当面、平成11年度につきましては例年どおりで実施させていただきたいと思いますが、それ以降については、この結果並びに成人式の意義というものを踏まえながら、成人の日の開催というようなことも視野に入れながら十分に検討してまいりたいと思いますので、御理解なり、またいろいろと御意見をいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○4番(野儀恵一君)(登壇) まず、成人式についてですが、前向きな答弁と受けとめました。アンケート結果の傾向を見ますと、今年度既に終わられた方、来年度迎えられる方は夏がよいという傾向にあり、高校生の傾向を見ますと冬がいいという傾向にあります。来年度は冬の開催は無理ということで、その後は検討していくということで、これを判断材料にするのであれば、ちょうど高校3年生というのは2年後でしょうか、ちょうどそのとき、先ほど市長も言われましたが、祝日法の改正により成人の日が第2月曜日に定められ連続休暇となりますので、比較的参加希望のある県外に出ておられる学生や社会人の方も帰省しやすくなるのではないかと考えます。二、三年後という方向で検討いただきたいと思います。また、検討され開催日を変更される場合ですが、ちょうど境港市が私の考えと同じでいい参考になったわけですが、というのも、昨年境港市は冬の開催に変更されたわけですが、その際、夏にも若者の集いみたいな形で簡単なイベントを残しておられます。そして冬は式典重視のいわゆる成人式を行っておられます。式典は式典とし、別にイベントを設ける、こういった境港市の例を参考にし、倉吉市も取り組んでいただきたいと考えます。よくいわれることで、倉吉市の若者は休日は何をしてるんだろうといわれることが多いことがあろうかと思いますが、何かやっているんですね、みんな。ただ、なぜ目に見えないか、若い人の賑わいが見えないかということなんですよ。それは、目に見えるような機会が非常に少ないということに尽きると思うわけです。ですから、今後若い人たちが集まってネットワークがそれぞれ広がっていくような機会、特に倉吉市が賑わうであろう帰省の時期というのがポイントかと思うわけですが、実施主体をどうするかは別として、そういった時期を最大限に生かし、もっと若者が集まる機会をつくっていくことに積極的に取り組んで目に見えるものにしていくことが倉吉市の活気づくりの一つの要因につながるのではないかと考えますので、そういったことを申し述べまして、これについては終わりたいと思います。ぜひ積極的に前向きに検討してください。  温水プールについてですが、私は市民プールというものに対して、財政、運営面から見てやっていけるという確信ができ、また、周辺町村、民間との関係などの問題が解決される内容のものであり、そして本当に市民から強い要望が現在でも実際にあるのかどうか、実際にあるのであれば反対はいたしません。ただ、パークスクエアに張りつけることには現段階では賛成しかねます。私は、この倉吉パークスクエア計画が倉吉市浮揚策になるためには、ここに何らかの倉吉らしさだとか、そういった希少価値のあるものが必要であると考えます。市長は、平成13年のグランドオープンということに非常にこだわっておられます。がしかし、その平成13年のグランドオープンよりももっと大切なこと、将来の倉吉市にとって大切なことは、その内容、コンセプトにかかっていると考えます。その内容、コンセプトいかんで倉吉市が浮揚するチャンスを得るのか、はたまた沈没してしまうことになってしまうのか、そのかぎを握っているのは、この残されたアミューズメント施設に大いにかかわっているのではないかと考えます。いま一度原点に立ち戻って倉吉市というものを見つめ直し、倉吉市とはどんなところか、何を売りにするべきか、周辺町村を見渡し、倉吉市のあるべき姿を考える必要があるのではないでしょうか。いまいまこれにかわる代替案がないのであれば、出るまでじっくり考え、その間は自由に使える空間として整備し残しておけばと考えます。同じように、きのう坂井議員が芝で残しておけばと言われたことに対し、無策であると答弁されました。しかし、早まることが得策とは思えません。また、衝動買いにはいいことが少ないように思います。グランドオープンの相乗効果のためにも必要であるということも述べられましたが、その賑わいは、今の計画、市長の答弁からいっときのことになるのではないかという不安がよぎります。一時のことではないんです。市長にとっては一時のことかもしれませんが、本当に今の計画で倉吉市浮揚策となり得るのか。平成13年グランドオープンから少し離れて、いま一度その最も大切な点について考えていただきたいということを申し述べまして、質問を終わります。(拍手) ○市長(早川芳忠君)(登壇) 答弁の必要もなかったようでありますが、あえてもう一言だけつけ加えさせていただきます。ある日突然浮かんできたアイディアではこの市民プールはないわけでありまして、たび重ねて言っておりますように、私が平成2年にこういう職に就きました時点で、いわゆる引継書というものを前市長からもらっております。これが、非常に重要な施策の中でやはり市民プールをなくしてしまったと、それをつくる必要がある、これは市民要望が強いということが書き添えてあります。それには基金も積んでございまして、自来、私も執行部督励いたしまして、市民プールの立地の可能性あるいは性質、どういうものをつくるかということについて検討を重ねてきた経緯もございます。それで、ここがベストだというのが現在我々が計画させていただいておりますアミューズメント施設の中のプールだと。まるでないからひっつけたというもんではなくて、かねてからの希望がようやく夢が実現するというところに来たんだという御認識をひとつ持っていただきたいと思います。よろしくどうぞお願いします。 ○議長(杉原義人君) 若干変則的になりますが、次の19番穐久議員の質問だけ受けて昼休憩に入りたいと思いますので、御理解願いたいと思います。  19番穐久仙十郎君。 ○19番(穐久仙十郎君)(登壇)(拍手) 一般質問を行います。介護保険制度の問題と下水道料金の問題の質問をいたします。  介護保険の問題につきましては、議会初日の全員協議会の中で、私、意見を述べたわけでありますが、通告に従いまして質問いたします。  本年10月、全国町村会は介護保険制度に関する緊急要望を国に提出いたしました。その要望書の前文には、「現在においても、必要となる介護基盤の整備、財政運営の安定化、事務処理の整備等解決すべき課題が山積しており、現状で推移すれば平成12年の同法施行後において国民の間に大きな不満が噴出することが予想される」と述べ、「なお、町村における同制度の施行準備が整わない場合は、その実施時期を延期することも考慮に入れるべきである」と述べております。私は、こういう全国町村会が出された要望についての市長の見解を伺うものであります。  また、介護認定審査の広域化につきましては、第1次審査から第2次審査に至るこの審査が介護を受けるお年寄りに対する最後の砦であります。そのお年寄りの実情に広域であることにいかがなものかと思うわけでありますが、私は、この内容について示していただきたいと思います。  次に、今深刻な不況が市民を直撃をしております。家計は冷え込み、民商県連の実態調査におきましては前年比で利益減が87%、4割以上減収したものが4分の1に上るほど、中小業者の多くが営業も暮らしもがけっ縁に立たされております。高校生の就職内定が6割を割り、失業と雇用不安もかってない深刻な事態であります。その中で本市は市民に直撃を与える下水道料金の値上げを提案しているわけであります。昭和58年、下水道の供用開始の際の下水道使用料算定資料は「使用料の対象とする経費は維持管理費とする」と述べております。しかし、昭和62年の2月にはこの中で資本費の5%算入された料金が設定をされ、今回提案は30%を目標にする考えが示されているわけであります。私はこの質問の中で、その資本費算入の根拠について伺うものであります。  1回目の質問を終わります。 ○議長(杉原義人君) それでは、昼休憩に入りたいと思います。  暫時休憩いたします。                午前11時54分 休憩                午後 1時00分 再開 ○議長(杉原義人君) 再開します。 ○市長(早川芳忠君)(登壇) 19番穐久仙十郎議員の御質問にお答えしたいと思います。  まず、介護保険制度についてのお尋ねでございますが、全国町村会が10月23日に行われました介護保険制度に関する緊急要望についての見解を述べよということでありますが、要望は13項目にわたりされておりますので、個々については省略をさせていただきたいと思いますが、おおむね理解できるものであるという認識を持っております。全国市長会におきましても、施行準備の中で明らかになった問題点等を踏まえて、その円滑な運営のために必要と考えられる条件整備について国に対し繰り返し意見を述べ、対応を要請してまいったところであります。先般も、各市の準備状況等の調査結果をもとに、財政の見通し及びこれに伴う対応方針を明らかにされるよう厚生省に要請したところであります。全国町村会の緊急要望の中に、「町村における同制度の施行準備が整わない場合は、その実施時期を延期することも考慮に入れるべきである」とあります。これに対し、市町村長が住民サイドに立った福祉行政を進めるため、福祉政策及び関連する地方自治、財政政策等について研究、情報交換等を行うために設立された福祉自治体ユニットというものがございますが、福祉自治体ユニットは延期を行わないことを決議されて厚生大臣に要請しておられます。  本市におきましては、被保険者管理システムの開発、介護保険事業計画の策定、介護保険条例制定等を制度施行に向け国県が示しますスケジュールにより順次進めてまいります。組織体制につきましては、想定されます事務内容、事務量の試算に基づき計画的に整えてまいりたいと考えております。  なお、広域連合で行われる審査判定の内容でありますが、今年度実施いたしました要介護認定モデル事業におきましては、主治医の意見書、調査員の特記事項と訪問調査に明らかな矛盾がないかを確認し、調査に不備があれば2次判定結果を再調査とする。さらに、40歳以上65歳未満の調査対象者については、主治医の意見書により特定疾病を有していることを確認する。3番目といたしまして、訪問調査結果を調査員の特記事項及び主治医の意見書の内容と比較検討し、訪問調査結果の一部修正が必要と認められる場合には要介護状態区分変更等事例を参照にしまして事例に該当すれば修正を行う。4番目としまして、訪問調査の結果をコンピューター処理した1次判定結果に調査員の特記事項、主治医の意見書の内容を加味し、介護の必要度を総合的に評価し、要介護認定基準に照らして各要介護状態区分の状態像の例示から考えられる介護の必要度と比較して、調査対象者の要介護状態区分の決定、いわゆる2次判定を行ったということがございますので、同じような内容が広域連合で行われるものと考えております。  次に、下水道使用料の関係でございますが、下水道は、浸水の防除、生活環境の改善、公共用水域の水質保全等を図るために必要不可欠な基盤施設でございます。下水道の管理運営に係る費用負担のあり方については、その公共的役割と私的役割を総合的に考慮して、基本的には雨水に係るものは公費で、汚水に係るものは私費で負担するものとして財政措置がなされているものでございます。下水道使用料対象経費としては、汚水に係る維持管理費のうち公費で負担すべきものを除いて対象としております。また、汚水に係る資本費につきましては、公費で負担すべきものを除き使用料の対象とすることが妥当であるとされていますが、本市の地域性なり社会経済の動向を勘案し、使用料の対象とする資本費の範囲を限定することが適当であると考えます。平成9年度に今後10年の下水道事業に係る財政計画を作成いたしました。この計画は、平成19年度において資本費の30%を使用料の対象とすることを目標としたものであります。このたび下水道使用料を平成11年7月分から平均で15%引き上げること提案しております。これにより、資本費の12%が使用料の対象となっておるということになります。 ○19番(穐久仙十郎君)(登壇) 介護保険の問題ですけど、別に福祉ユニットの自治体の意見まで聞こうと思っていないんでして、やはり町村会が示しております中身について、鳥取県の場合でも西伯の町長が何かこれに参加されているということは聞いておるんですが、いずれにしても、こういうような要望が出るということは、体制がやはり整ってないというところにあるわけですし、この政省令がだんだん国民の前に明らかになればなるほど大変だということを言っているわけです。町村会の中の提案の中には、介護手当というものがマスコミの中では取り上げられて、それに対する反発がこの福祉自治体ユニットの中にあるんではないかなというぐあいに私は感じるわけであります。  それで、我が市の事務報告を見ますと、特別養護老人ホームに措置されている人が142人、新しい施設ができたので現在は176人だというぐあいにお聞きしておりますが、皆さんも御存じのように、この介護保険が導入されますと、介護保険料、国保料、利用料、食費、日常生活費という形で負担がふえるわけでして、これはまだ事務方に聞きますと数字が明らかでないということなんですが、やはり識者の中にはこの金額が7万円ぐらいになるんではないかというぐあいに言っておられるわけです。そうして見ますと、我が市の被扶養者の費用徴収基準というですか、そういうものを見させていただきますと、年額の収入が84万円以下の方が実は現在特別養護老人ホームに入っておられる方の60数%以上あるんですね。だから、こういうような方がこの介護保険が施行されて6年目を迎えたときに一体どうなるのか。これは全協の中でもお話したんですが、そういう点についてやはり介護保険の保険主体であります倉吉市においても、やっぱり今の時期から考えるべきではないかというぐあいに思うわけです。そういうことが町村会の要求の中にもうたわれているような気がします。そういう点で、市長は我が市の特別養護老人ホームに入っておられる皆さん方のそういう実態、収入の実態などをお話しましたが、そういう点についてどのような危機感をお持ちなのかを伺うものであります。  そして、認定の問題でありますが、認定の問題につきましては、あすの議案質疑などでもあるんですが、全協の中でも言いましたように、やっぱり全体として明らかにしていただく。今の市長の答弁では、モデル事業というのは100人の客体でありまして、市がやろうとするのはそれの10数倍なわけですわね。だから、そういう点で非常にモデルにないような状態が出てくるというぐあいに私は思っております。それで、厚生省が考えております1人当たり4分というのが本当に妥当なのか。そして、お医者さんなどを含める専門の人たちを3時間、拘束するという言い方は悪いんですけども、それが本当に妥当なのかということを感じるわけですね。そういう点で市長はどのようにお考えなのか伺うものであります。  それから、下水道の問題は、9月の議会の中でも論議もありましたし、私、この議会を通じて感じるわけですが、興和紡の跡地の利用をめぐっての定住文化センターの地元負担の思いだとか、アミューズメント施設のプールの問題などを思うわけですが、私は興和紡の跡地そのものを取得することに反対した唯一の議員として、そのときの選択というか思いというのは間違いなかったなということを思うわけですね。やはり市が昭和26年に、町の時代ですけれども、無償で取得して提供したものをお金で買い戻すという行為がこのように市の財政を圧迫してるなということを感じるわけです。それで、下水道の問題に入りますが、この下水道料の審議会などの様子を聞きますと、資本費を算入しなかったら、つまり一般会計の繰り入れがふえるので財政的なものがあるから入れるんだということなんですね。しかし、私も建設企画常任委員会に所属をして、下水道の普及をする、水洗化をするという方策というものが本当に十分にされたのかなということを感じるわけですね。そういう点で、審議会の答申が15%だからストレートな形でやっていく。今市民の暮らし向きの問題についてはお話をいたしました。議場外でもいろいろ今の時期にプールをどうだこうだというような話もあるように、やっぱり市民の暮らしにどうこたえていくのか、そしてそれの中での公共料金のあり方について、やはり検討をされなければならないと思います。再度市長に市民の暮らしとの問題で、この公共料金の15%引き上げについての真意というか、そういうものをお聞かせ願いたいと思います。 ○市長(早川芳忠君)(登壇) 穐久議員の再度の御質問にお答えしたいと思います。  まず、介護手当の問題でありますけれども、問題になっております特別養護老人ホームなどにつきましては、介護保険法の保健施設に該当してくるわけで、そうなりますと、要介護認定を受けられた入所希望者と契約を結んで介護報酬によって経営されるということになります。そこで、経営者の考え方でありますけど、5年間の猶予の後は金が払えなければどうなるかということを想定して、どう考えるかということだろうというふうに御質問の意味を受け取っております。それは、5年間の猶予というものをどう考えるんか、どうとらえるかということにもつながってくるはずでございますんで、その間に、例えば要介護に該当しないと、ランクが低いという表現をとりましょうか、そういう方をどう措置していくかということについては、やはりその猶予の5年間にみんなで考えていこうということであるというふうに私は理解をしておるところでございます。にわかに今この時点でどうこうというような言及はできない性質の問題であろうというふうに思っております。  それから、介護認定で医師の方の拘束時間といいますか専門家の拘束時間3時間、そして1人の認定4分間、そういう時間が一体妥当なもんかどうかということでありますが、これは御承知のとおりモデル事業をやってみてその経過、実績の中から出てきた数字であるというふうに認識をしておるところでございまして、4分が妥当か、膨大な資料を読むのに、またはそれを判定するのに、1人当たり4分でいいのかという議論につきましては、これも一応実績から割り出した数字であるので、これを信用してまいるという立場をとりたいというふうに思います。  それと、下水道使用料でございますが、一般的にこういった世情の中で下水道使用料を上げさせていただくのはどうかということでありますが、いわば独立採算の公営企業的な考え方に基づいてこの下水道は経営していっておるわけでありまして、一応自治省の中に事務局を置いておる下水道財政研究委員会というものがありますが、それが5次にわたって答申を出しておる。それはやはり、資本費とそれから維持管理費との関連においていろいろとコメントがございますが、結果、今回お願いする資本費につきましても、平成4年から資本費の10%を負担していただくようにお願いをしておるわけでありまして、結果においてでありますが、平成11年、今回提案しておりますものが認められれば、資本費の12%を負担していただくということになります。当初計画しておりましたのは15%をお願いしたいということでありましたんですが、12%で当面推移するとして、やはり市民の皆さん、現在生活しておる我々と、それから後年度にこの恩恵をこうむる、あるいは負担を担当される将来の市民のこと、いろいろ考えてみますに、後年度に負担を残していくという結果にならざるを得ないのかなというふうに考えておるところでとございます。早いうちに手を打って、少しでも負担の平準化というようなものは目指して経営に当たらなければならないという立場からすると、今回の値上げはひとつぜひともお願いしたいものでありまして、後年度に将来の市民に大きな負担を強いることのできるだけないようにするのが、今日生活しております我々のいわば務めの一つではないかというふうに考えております。 ○19番(穐久仙十郎君)(登壇) 特別養護老人ホームの現在の入居者と収入の問題については質問をしたわけですが、市長の答弁を聞いてみますと、何か非常に楽観的だなということを思うわけですね。こういう実態が本当に市民の中に明らかになるほど不安な人が多いんですね。実際、当局の資料を見ますと扶養義務者の方がすべてでない、50人ぐらい少ないようですから、すべての人の話を聞いたわけじゃありませんけども、やはり特別養護老人ホームに入所させておられる方は、6年後のことをやっぱり皆さん心配しておられるです。市長のように、何か5年間猶予があるからというようなことなんですが、そうしますと、その部分について市長会などではアクションは一体どうなってるのかなということを思うわけですね。そして、もっと言いますと、特別養護老人ホームの待機者は何か今倉吉市のが38人あるというぐあいに聞いておりますが、こういう方は実は介護保険法が施行されたときに待機者という状態でして、今私が言った5年の猶予ではないんですね。1月7万円ぐらいの負担を施設者として契約結んでやるということなんですから、そういう点でのやっぱり危機感というのをぜひ持っていただきたいなというぐあいに思うんです。  それから、認定の問題ですけども、認定の問題は、モデルはモデルなんです。全協の中でも言いましたように、最後のよりどころはここになるわけですから、本当にお年寄り、介護を受ける人たちの実情がわかるような方が最後のよりどころとしてやるようなシステムを、広域の中でどのように構築されようとしているのかを明らかにしていただきたいわけであります。  それから、下水道の問題ですけども、委員会の中でもいろいろと出ました。そういう水洗化をどうやって進行していくのかという施策というですか、やはりそういうものが本当に十分にされて努力をしてやっていくということが必要ではないかな。当市の場合は100万円までの水洗化の無料の貸付金制度なんていうのはつくっていただいておるわけですが、やはりこういうようなものも、供用開始から今3年というぐあいに決められておりますが、そういうのを例えば5年に延ばしてやるだとか、そういうような視点というものをやはりつくり上げていただきたいなというぐあいに思うわけですね。  それと、私は公共下水道などはどんどんやっぱり進めていただきたい、面的にも進めていただきたいなというぐあいに思うわけです。といいますのは、ことしの7月に参議院選挙がありまして、その結果を受けたNHKの政党討論会を見ていましたら、あのとき参議院選挙で日本共産党は公共事業の50兆円、社会保障の20兆円の逆立ち政治というものを批判して選挙をやったということでありました。そしてその結果、あの選挙結果になったわけですが、そのテレビの中で自民党の加藤幹事長が、日本は公共下水道はヨーロッパに比べて普及が少ないんだということをテレビの中で言われた。確かにそうなんでしょう。しかし、今こういう資本費の算入率を料金に付加する、そんな制度をつくっていたら、やっぱり財政力の伴わないちっちゃな自治体などでは私は進まないと思うんですね。だから、そういう点では生活関連型のこういう部分についての面的な整備だとか、そういう水洗化のための諸施策だとかというものについての配慮というものを国の制度でやっていく、もしそういう制度を市が独自なものをやれば交付税などで応援していくという、そういうシステムづくりを、市長は市長会のメンバーですから、そういう場においてやはり主張していただくことが必要ではないかと思います。  それで、質問ですが、水洗化が面的に整備をされていて、それを改造していくような方策について、市長はどのようなこれまで努力をされて、今後水洗化が普及していくためにされようとしているのかを答弁をお願いします。 ○市長(早川芳忠君)(登壇) 介護保険については、市長会の中でも、私の友人と言ったらおかしいんですけども、例えば武蔵野の市長あたりが非常に熱心に現在行われんとする介護保険制度について、当初からいろんな提言をしておることは御承知かとも思いますが、非常な実施において、大都市であるということが一つの理由かもしれませんけれども、危機感を持ってやっておられます。そういう中で我々もいろんな意見を聞き、その実施に向けての不安なしとはなかなか言えんと思いますけれども、しかし、今のところ今日の倉吉市の状況からすればある程度きちんとした対応ができるということを自信を持って言える状況にあるというふうに思います。  ただ、認定が最後のよりどころになるので、そのあたりをどう考えるかということでありますけども、これにつきましては、中部広域12万圏民を対象としておりまして、大方要介護認定していただく方が現在およそ3,000人近くいらっしゃるというふうなデータもありますが、そういったデータをもとに公平公正をあくまでも前面に出して判定していこうということでありますので、個々の要介護、介護を必要とする方がどのようなことを望んでいらっしゃるかということ、あるいはそれをどう判定するかということについての乖離は、期待と、そして実施できる局面とが乖離してくることは、もうこれやむを得んというふうに思います。みんなを救いたいけれども、介護の認定の度数によってその処遇が決まるということでありますので、そこに私情が私は入らないように、つまり公平公正に判断をしていかれるということを期待するのが現在の私の立場だろうというふうに思っております。  次いで、下水道でありますけども、いろんな過去の歴史あるいはヨーロッパとの対比などを例示として示されましたけども、水洗化を面的に整備していく、これは急ぐべきだというお気持ちは穐久議員も私と同じ気持ちだというふうな立場でございまして、ひとつ今後とも御協力をお願いしたいんですけども、これに対してはいわゆる接続に対する融資の制度もだんだんと改良してきておりますし、それから、対象となる面積を広げていく努力もさせていただいておるというようなことでございます。具体的には、下水道がいつでもつなげるという状況の中でつないでいただけない方もあるわけでありまして、対象者の方々に個々に当たって、その意思の有無といいますか、つないでいただきたいというお願いと、つないでいただく場合にはいろんな制度がありますよというような勧誘、そして市報などを利用して市民の下水道を利用いただける方々へのPRも絶えずやっておるわけでございまして、今後とも、あるいは葉書等を使ったり、また市報他の広報の手段を使ったり、そして場合によれば自治公民館あたりの御協力をいただいたり、せっかくつくったそういうものでありますので、ぜひ普及率を上げていきたいというふうに努力をさせていただきたいと思っておるところでございます。今後とも加入の促進にはますます力を入れていきたいというふうに考えておりますことをもって答弁とさせていただきます。 ○19番(穐久仙十郎君)(登壇) 介護保険の問題ですが、特別養護老人ホームの待機者が38人現在あるように事務方から聞いているわけです。それで、今の法律によりますと、この方は新しい制度になりますとすぐ、私が最初にお話したような形での利用料なり食事料なりという形で自分の収入をはるかに超える負担を強いられるわけです。事務報告などを見ましても、年金受給者の平均が3万円か4万円程度でありますから、はるかな負担を強いるわけです。ですから、そうしてみますと、その子供たちが負担をしなければならないのかなということになるんですが、やはり介護保険が措置制度から保険制度に変わった弱点だと思うんですね。だから、そういう面的整備ができないから全国町村会は、できなかったら、この文書は、役人と言うのは語弊があるけど、そういう人が書いた文章だから非常に丁寧に書いてあるわけですけど、やっぱりこれやめっちゅうことじゃないかなと思って私読んだんですね。そういうやっぱり危機感を町村の中では持っておられるということです。持っておられる実態は今お話したような形なんです。それでね市長、今待機者が例えば38人おると、こういう人に対してどのように市長はこたえられようとしているのかということですね。だからやはり、今本法にはないわけですが、やっぱり保険料の減免だとか利用料を軽減するような施策というものを運用の中でつくり出していくことがどうしてもこの1年のうちに必要ではないかと思いますが、そういう点での決意というかお考えを聞かせていただいたらと思います。  それから、下水道の問題ですけども、下水道審議会も何回か開かれて、議事録などを読ませていただきますと、ほとんどの委員の方が、水洗化を普及する、汲み取りから水洗化を普及するという点でいろんなことを言っておられます。それから、経費節減の問題についてもおっしゃっておられますが、私は市長に質問しておりますのは、そういう汲み取りから水洗化にするための施策をどのようにこれまでやってこられて、具体的に今後どのようなことを考えておられるのか。例えば、今無料の貸付金制度などがありますが、やっぱりこういうものを、面積もなんですが、額を上げたりだとか、それから供用開始の3年というのを少し長くするだとか、そういう具体的な政策というですか、具体的なもので水洗化の人口をふやすということのお考えを聞いてるわけです。 ○市長(早川芳忠君)(登壇) 穐久議員にお答えいたします。  俗な言葉で、上積みであるとか横出しであるとかいう言葉がございますけども、この介護保険について、そういうことについて、いろんな世の中の動向といいますか各団体の取り組み方、そういうものを参考にしながら、独自なものが出ればそういうことも考えていかなければならないわけですし、当然のことながら市議会とも御相談しながらやっていくというような決意は持っておるわけでございます。38名の待機者があるということはそれだけ施設の収容力がないということであると判断せざるを得ませんけれども、これがどうなるか。先々これがふえるものか減るものか、こりのあたりも見きわめていかなければなりませんが、措置から保険に変わったことによりひどく処遇がおろそかにされるというような状況の出ないようにするのが、やはり行政担当者としての我々の努力だろうということは感じております。具体的な今後政省令等が出てくるということでございますので、これを精読しながら中部あるいは倉吉市に合った、倉吉市の実情に合った、そういう施策をとっていくべく努力をさせていただきたいと思います。  それから、下水道でございますけれども、水洗化についての努力を怠っておるのではないかというようなことでありますが、決してそのようなことはないわけで、私も具体的にちょっと数字あげられませんけれども、幾度かの普及強化のために金額を上げてきたり、そしてその頻度もかなりのものがあったというふうに記憶しております。もちろん、水洗が必ずしも公共下水道によるものばかりではなく、いわゆる浄化槽あたりの普及についても力を入れていったり、あるいは農村型といいますか集落排水事業の整備も限度いっぱいぐらいの努力をしておるわけでございまして、この水洗化についての努力というのは継続的にしかも効果的にやってきておるという自負はございます。そういう中で今後とも水洗化については力を入れていき、健康的に生活できる、そういう環境の整備に努めてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(杉原義人君) 進行します。次に、14番谷本修一君に市政に対する一般質問を許します。 ○14番(谷本修一君)(登壇)(拍手) 市政に対する一般質問を行います。  倉吉市名誉市民条例についてお尋ねいたします。  倉吉市名誉市民条例の第1条によりますと、「倉吉市民又は倉吉市に特に縁故の深い者で公共の福祉を増進し又は社会文化の進展に寄与し、その功績が卓絶で市民の尊敬の的と仰がれる者に対して、この条例の定めるところにより倉吉市名誉市民の称号を贈り、その功労に報いるとともに、後世までその功績を顕彰する」とあります。第2項では、「この名誉市民は故人に対しても追贈することができる」とされています。今、市民の方でだれが倉吉市の名誉市民になっているか御存じの方がどれくらいいらっしゃるのでしょうか。そこで、倉吉市の名誉市民として選定された方々の足跡をここでもう一度たどってみたいと思います。現在、本市の名誉市民として選定された方は5人いらっしゃいます。1人は麒麟麦酒株式会社の創設者であり本市の財団法人三松奨学育英会を設立されました故磯野長蔵氏、また、芸術の分野で御活躍なさいました故菅楯彦氏、そして、我が国の農業協同組合発展の先導的な役割や地方自治、また今日の県立厚生病院の礎をお築きになった故倉繁良逸氏、そして、市長のお父さんに当たられる故早川忠篤元市長、そして故小谷善高元市長の5人が名誉市民として選ばれています。倉吉市の名誉市民が選ばれたいきさつを調べてみますと、昭和53年10月1日に4人の方が名誉市民の称号を受けていらっしゃいます。これは倉吉市の市制25周年に当たる年になります。その後は、故小谷善高氏が亡くなられた年に名誉市民の称号を受けていらっしゃいます。  私は、周年行事には倉吉市に貢献のあった人、倉吉市のイメージを高めた人を選考することが必要ではないかと今まで申し上げてまいりました。ことしの大相撲九州場所においては、平幕でトップを走り続けていた琴錦が千秋楽を待たずに2度目の平幕優勝を決めました。琴錦は体を壊し場所前には相撲をやめようと廃業の間際まできていたと伺っています。そして、この琴錦を励まし2度の平幕優勝に導かれた親方が佐渡ケ嶽親方であります。佐渡ケ嶽親方は第53代横綱琴桜として、現在日本相撲協会の理事として、そして審判部長等を歴任され、角界で活躍されています。倉吉市では、子供たちが毎年楽しみにしている桜ずもうという行事が20回を迎えることができました。そして、この桜ずもうを主管している青年会議所を中心に、相撲協会、佐渡ケ嶽部屋後援会から親方に感謝と栄光をたたえるために、今、銅像の話が持ち上がっています。佐渡ケ嶽親方はこの桜ずもうに20年間毎年弟子たちを連れて帰っていただき、東京で行われるわんぱく相撲に関しては、いつも子供たちがその佐渡ケ嶽部屋に泊めていただき、稽古をつけていただいております。他の市町村の例を調べてみますと、大相撲の中では横綱はもちろん大関の方もたくさん名誉市民、名誉町民の称号を受けていらっしゃいます。例えば、元横綱大乃国は北海道芽室町で町民栄誉章、また、横綱北の湖は北海道壮瞥町で町民栄誉章、元横綱旭富士は青森県木造町で名誉町民の称号を、また、大関の霧島は鹿児島県牧園町で町民栄誉章をそれぞれ受けていらっしゃいます。そして、元横綱千代の富士は北海道福島町で名誉町民章、北海道民栄誉章、さらに国民栄誉章を受けていらっしゃいます。市民条例でいう「社会文化の進展に寄与し、その功績が卓絶で市民の尊敬の的と仰がれ」ている佐渡ケ嶽親方に対して、この議場の皆様を初め、そして市民の総意をもって名誉市民という称号を贈り栄光をたたえ、いつまでも顕彰するべきではないでしょうか。私は今こそ名誉市民選考審議会を直ちに開いていただき、この史上初めて2度目の平幕優勝を決めた琴錦を育てた佐渡ケ嶽親方、そして20周年を迎えた桜ずもうを名実ともに育てていただき、この立派な大会にしていただいた親方を、ぜひ名誉市民に選んでいただくことを提案し、市長の見解をお伺いいたします。  次に、介護保険制度に対する市の取り組み、そして広域連合の取り組みについてお尋ねいたします。  厚生省の堤修三審議官は、介護サービスの共有化と流動化によって客観性と公平性のある介護保険にしたいということで、全国のどこの介護サービスも適正公平に受けられるシステムを構築するため、広域化に向けて市町村の合意形成を図るように要請されています。厚生省が広域化推進にこだわる理由は、介護サービスが市町村圏域を越えて流動化するからだといわれています。都道府県調査によりますと、本年の7月時点で介護保険事務を広域連合または一部事務組合によって実施する地域は98、市町村数は747、また要介護認定事務の共同化には267地域、1,174市町村で、全国のほぼ3分の1の自治体が広域化に向かっているそうです。厚生省は広域化推進で三つのポイントを挙げています。一つ目は要介護認定システムの広域化、二つ目は介護保険事業計画の広域的作成、3番目は介護保険財源の広域化を挙げています。倉吉市でも認定事務の広域化が審議されているわけですが、措置後も市町村によって保険料に差が出たりサービスに格差が出る心配をしているわけであります。私は、介護認定事務だけで介護サービスは各市町村が行うということでは、人的な面からいっても福祉用具の面からいってもたくさんのむだが生まれるのではないかと考えています。市長は広域連合は介護認定の事務を行うだけでいいとお考えでしょうか。私は、介護サービス計画や人的な整備、そして事務処理のオンライン等を広域連合で取り組むべき事業だと考えていますが、市長のお考えをお伺いいたします。また、介護サービスの人的部分、マンパワーの育成等について、今からでも広域連合でできることがあると私は考えていますが、市長はどのようにお考えでしょうか。そして、厚生省は都道府県に対して市町村が民間事業者など多様な事業者への委託を積極的に指導するように要請していますが、市長のお考えはどうか、お尋ねいたします。 ○市長(早川芳忠君)(登壇) 14番谷本修一議員の御質問にお答えしたいと思います。  名誉市民のことについての御質問でございますが、第53代横綱琴桜、現佐渡ケ嶽親方を名誉市民にという御質問でございますが、本市に対する御功績は私が申し上げるまでもないわけでありまして、相撲界に入られてから、倉吉市民はもとよりでありますが、全県民の声援のもとに、大変な途中事故等もあったんですが、御活躍をされまして、53代横綱として大活躍をされた。そしてまた、現在でも相撲協会の理事、審判部長として後進の指導に当たっておられるわけでありまして、我々の誇りと思っておるところでございます。本市におきましては、同氏の功績をたたえまして、昭和52年であったということでありますが、横綱琴桜関の顕彰碑が設置されております。また、このたび倉吉青年会議所を中心として銅像の建立の計画が着々と進められておるのは御承知のとおりであります。さらに、毎年4月に行われています桜ずもう、ことし第20回を迎えたというようなこと、十分に認識をいたしておる次第でございます。  御承知のとおり、本市におきましては昭和38年に倉吉市名誉市民条例が制定されており、自来、御指摘のとおりいずれも個人となっておられますが、5人の方に名誉市民の称号を贈っておりまして、昭和57年の小谷善高元市長以来、名誉市民が選ばれておりません。過去の議会においても数人の方を名誉市民にとの御指摘をいただいておりますが、内部でいろいろと検討をしておるところでございます。それぞれの名前を挙げられた皆さん方につきましては、名誉市民に該当するのではないかというような御意見がいろいろあるようでございます。検討して今後に備えていくべく努力してみたいと思います。倉吉市名誉市民選考審議会というものを都度つくっておるわけでありますが、過去において生存者を除くというような議論もなされたようでありまして、そのことが妥当かどうかというような疑問もございます。したがいまして、少し慎重な取り組みをやって、この審議会をつくるか否かについて、そう長い時間ではありませんが、いま少し時間をいただきたいというふうに思っておるところでございます。現実には、この名誉市民条例、たびたび御答弁申し上げましたが話題に上っております。そういう中で、漏れはないかであるとか、あるいは、こういう方はどうであろうかとか、いろいろ出てまいっておりまして、それらを整理しながら審議会をつくるかどうか考えたいというふうに思っておるところでございますので、よろしくお願いを申し上げたいというふうに思います。  それから、介護保険に対する市並びに広域連合の取り組みについてのお尋ねでございますが、先ほど数字をあげられましたが、本年10月現在でのまとめが出ておりますが、全国の141地域において広域的取り組みが検討されておりまして、広域化の対象事務の範囲といたしまして、本市と同様に要介護認定、要支援認定にかかわる事務がその多くを占めておりますが、介護保険の事務すべてについて広域化を検討されている地域が29あるというふうに把握しております。鳥取中部ふるさと広域連合の設立許可をいただきましたときに、新たな制度として創設されます介護保険の認定審査事務について広域連合で取り組む方向で検討する旨を、中部広域行政管理組合理事長の立場で知事に申し上げております。また、本市は他町村に先駆けて平成8年度から介護認定モデル事業を実施しておりますので、中部圏域において公平で公正な認定が行われるよう、介護認定審査会委員の確保に配慮するということが中部中核都市としての倉吉市の責務であろうというふうに考えております。認定事務のうち審査判定に係る事務を鳥取中部ふるさと広域連合で行うことによりまして、中部圏域の認定基準の統一及び介護認定審査会委員として単独町村では困難な専門職の確保が可能になると考えております。  介護保険を運営するための事務は多岐にわたりますが、市民サービスのためには、被保険者資格の取得・喪失の届け出、要介護認定の申請受け付けなどは市が行うべきであると考えております。そして、新たに開発します被保険者管理システムは既存の住民記録管理システム、課税処理システムとの連携が必要でありますが、構成市町村の既存システムにそれぞれ違いがありますので、各市町村において開発するのが妥当であろうというふうに存じております。広域連合が保険者となって制度を運営するためには、以上申し上げたような事情もありまして、現段階では困難であるというふうに考えております。  介護保険制度は、保健・医療・福祉サービスの提供体制の状況、保険給付に要する費用の状況、市町村が行う介護保険事業の円滑な実施に配慮して、法律施行後5年をめどとしてその全般に関して検討され必要な見直し等がなされることとなっておりますので、議員の御意見を反映するにはこれにあわせて検討してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。 ○14番(谷本修一君)(登壇) まず、名誉市民のことについてお尋ねしたいと思います。  市長は、慎重に検討したいということでありましたが、実は私がこの質問を出してから5年たっています。5年前に最初にこの質問をしました。それは、そのときは40周年だったからです。周年行事のときに見直すべきではないかと申し上げたときに、それは慎重に検討したいと。それから5年たってますね。その中で、一度3年前にも同じ質問をさせていただきました。私は、もし顕彰するんなら、その人が一番輝いているとき、もらって家族も周りも本当に顕彰されるときが一番賞にふさわしいときではないかと思います。亡くなってから名誉市民をいただいても、本人さんはわかりません。家族の方は喜ぶかもしれませんが、これから50周年のときに選ばれても、そのときまで待たせるんですか。あえて言ったのは、5年前に申し上げ、3年前に申し上げ、今回申し上げ、これから慎重にと。一体何カ月あれば何年あれば慎重に検討されるんですか。ほかにもたくさんの人の名前が出ております。人間国宝、元市長の話も出ております。一度も審議会を開いて意見を聞こうとされなかったではないですか。審議会を開いて、名誉市民に値しないということであれば、それは仕方のないことであります。審議会も開かずに、すばらしい方だという認識はしている、慎重にしたいという対応だけで、もう5年間待ちました。先ほど言われました。もう20年間倉吉市に弟子を連れて帰って子供たちの育成をすることがどんなに大変か。今横綱でされた方よりも、それだけの功績のある方を倉吉市民が選んであげなければ、本当に倉吉市民は冷たい。明るい話題になるのではないでしょうか。私たちはむしろ地元の英雄あるいは地元で活躍している人たちを目標とすることによって、地域も一つは明るい未来が開け、あるいは青少年の目的となり、そういう人たちをやはり顕彰していただきたいと考えております。ぜひ一番輝いているときに、お亡くなりになってから選ばれるようなことのないようにお願いしておきたいと思います。(21番清水小弥太君「今の言葉で、『お亡くなり』ということでは、極めて失礼な言葉ですよ。名誉市民に推薦するような者が『お亡くなりになってから』どうやらこうやらという、その言葉ほどを取り消してもらいたいと思います」と呼ぶ)失礼があったら表現を変えさせていただきます。生きていらっしゃる間にぜひともお願いしたいと思っているわけであります。言葉が足りなかったところは訂正させていただきます。趣旨はそういう趣旨でございます。  次に、介護認定の問題に移りますが、認定が同じでも今のままでは保険料の差が出たり、町村によって上出し横出しでサービスが全然地域差が出る可能性が十分にあるわけです。人も別々に育てなければならない。そういうことを広域連合でもっとできることはないのかとお尋ねをしたわけであります。ぜひ、これから広域連合でできることはたくさんあると思いますので検討していただき、広域でできることは広域でし、そして費用のむだな分は極力省かれることが行革の時代に適する倉吉市のあり方だと考えますので、ひとつよろしくお願いいたします。 ○市長(早川芳忠君)(登壇) 再度の御質問にお答えしたいと思います。  名誉市民については、これを審議していただく、そういうことをやはり議員御指摘のとおり、5年前3年前ということが出ましたが、3度目になったからという意味ではないんですけども、絶えず時間が経過するにつれて該当者もだんだんとふえておるのが現状であります。それをストックするだけが、「それ」なんていう言葉はいけませんね、そういう方々を何かためておくこと、(発言する者あり)はい、わかりました。すみません。そういう方々をただリストに上げておくというだけでは、やはり我々努めるべき態度ではないというふうに考えておりますので、先ほど申し上げましたが、早急に御相談を申し上げる機会をつくりたいというふうに思っております。議員の皆さん方の御協力御指導をお願いしたいというふうに思います。確かに今明るい話題というものが非常に乏しい現況がございますし、倉吉市も21世紀へ向けて大いにはばたこうと、そういう時期でございますので、時期としてはいい時期ではないかという感じを私も受けております。  それから、介護保険についてでございますけれども、趣旨は先ほど申し上げたとおりでありまして、広域で対応できる部分はできるだけ広域で対応していくという姿勢を貫きたいというふうに思っております。どうぞよろしくお願いをいたします。 ○議長(杉原義人君) 次に、10番松井良孝君に市政に対する一般質問を許します。 ○10番(松井良孝君)(登壇)(拍手) 市長の政治姿勢につきまして、まず本市の定住対策について、住宅対策、交通網の整備、3点についてまずは質問いたします。  本市の人口は平成元年には5万2,000と記録されておりますが、本年3月には5万506人と年々減少の一途をたどっております。このままでは近い将来5万人を割り込むのではないかと懸念するところでもあります。本市においては定住対策の一つとして県営の内陸型工業団地の誘致を柱として打吹山南部開発構想が打ち出され、その実現により市民の定住を図ろうとしたところでありますが、現在県営工業団地は候補地を市内の3地区に限定して調査検討が進められておるところであります、きのうからの質問で出ておりますが。本市の打吹南部開発構想がその当時からすれば消滅してしまったかのように感じられます。今後、これをどのように進めていかれるのか。また、定住促進には欠かすことのできない交通網の整備として掲げられた倉吉環状線の今後の見通しと県営工業団地の開発をどのようにかかわっていくのか、お尋ねいたします。  続いて、具体的な就業対策についてお尋ねいたします。  この問題につきましては、もう議員の方から出ておりますが、大阪事務所における企業訪問等についてです。重複な答弁になると思います。質問も重複になりますが、私としていま一度現況の市長の判断を聞こうと思います。企業訪問は単に企業を訪問するでなく、一つの何を求めていくのかという目標を持った行動が必要であると感じております。もちろん担当者はそのようにしてあると思いますが、それが企業誘致につながり倉吉市の何になるのかということを本人は知っておられるんでしょうか。最近の経済情勢は大変厳しいものがあります。こうした中で企業活動は大変なことであると認識いたしておりますが、大阪事務所における具体的な活動について再度市長のお考えをお尋ねいたします。  また、長引く景気の低迷の中、雇用の環境は悪化しており、次代を担う若者の就職内定状況も大変厳しい状況にあると実感しております。まことに憂慮にたえないところでありますが、来春の高校卒業予定者の県内県外就職希望の状況、内定の状況を把握しておられるのか。また、今後の見通し、対応についてお尋ねいたします。そしてまた、このような経済情勢の悪化、雇用環境の悪化の中、最近市内業者による大型店等の整備がなされているところであります。周辺町村からの利用客の入り込みによる商業の振興、雇用の場の創出が見られ、本市の活性化に大きく貢献するものであると意を強くしておるところであります。これらの雇用の増の状況、また事業者への何かの支援策、どのように考えておられるのかお尋ねいたします。  次に、定住対策に欠かすことのできない交通網の整備及び居住空間の整備についてお尋ねいたします。  最近、若い人たちの集まりにおいて中部市町村の合併構想が語られる中、国道313号線や国道179号線の延伸整備により国道9号線の接点が将来の中部地区の核となるという声さえ聞かれるようになっております。本市の中においてもそのような考え方があるのか。年々海岸線へと進出をしていくのか。こうしたものが見受けられますが、どうお考えになるのか。また、県外からお出でになる方々の口からも、倉吉市はわかりにくい、入り口がない、入りにくいとの声を聞いております。国道9号への313号や179号の延伸整備についてはどのようになっているのか。また、それに対して近隣町村との連携はどのように進めておられるのかお尋ねいたします。また、将来整備されることとなれば、やはり市民の動きは海岸線へと向けられると予測されるところがありますが、倉吉市内への市民の定住対策を考えるとき、倉吉駅周辺の整備や179号線の跨線橋の改良は不可欠な課題でもあると考えられます。それに伴う住宅対策はもとより、定住対策としての居住空間の整備はどのようにお考えになるのかお尋ねいたします。  続いて、青少年対策についてお尋ねいたしますが、その中で、私は青少年の森構想について再度伺いたいと思います。  私は前回の質問でも取り上げておりますが、構想の中で、今、伯耆しあわせの郷を整備されるに当たって平成元年にリーディング・プロジェクト事業の伯耆ニューライフビレッジづくりとして、生まれた子供から高齢者までをターゲットとした長寿社会に対応する施設整備が計画をされ、策定され整備されたのでありますが、翌年、平成2年、その補完的な役割としてふるさと創生1億円事業、1億円を活用して隣接地に青少年の森構想を打ち出し、その用地の取得に当たっていることは承知のはずであります。当時、用地の取得に当たりましては、クリーンセンターの移転建設も含めて地元の方々の理解と協力を求めてまいったところでありますが、現在伯耆しあわせの郷とクリーンセンターの二つの施設は完成し活用されておりますが、いまだに青少年の森構想の動きが見えておりません。地元住民の方々の中には断腸の思いで果樹園等を手放され施設の完成を心待ちにしておられる方もあります。また、本当にできるだろうかと心配されておられる方もおります。市財政も非常に厳しい状況であるということは承知いたしておりますが、再度、青少年の森構想の現状と将来計画についてお尋ねして、第1回目の質問といたします。 ○市長(早川芳忠君)(登壇) 10番松井良孝議員の御質問にお答えしたいと思います。  定住対策と関連しての打吹山南部開発の今後の展開と一般県道倉吉環状線の今後の見通し及び高付加価値型企業用地の誘致とのかかわりについてのお尋ねでございますけれども、まず、一般県道倉吉環状線の進捗状況につきましては、富海側の下大江富海間、延長540メーターは、平成8年から工事着工されまして平成10年4月に開通を見たところでございます。また、米田側につきましては、昨年度県において一般県道倉吉環状線の取付道路となる米田側の約1キロメーターの区間について、現況、平面測量を終えており、平成10年9月7日、ルート案を地元に説明をされ、了解をされたと聞いておりますが、今後は今年度中に一部の区間の実施設計に向かって作業を進めていくということをお聞きしておるところでございます。本市の取り組みといたしましては、昨日吉田勤議員の御質問の際にも御説明申し上げましたが、国の緊急経済対策の一つの施策であります地域戦略プランに位置づけまして、地域高規格道路、候補路線でありますが、郡家中山道路とともに早期整備に向けて要望してまいりたいと考えております。高付加価値型企業用地の誘致とのかかわりについてでありますが、現在県においてこの候補地の絞り込みが行われているところでありまして、今後位置が決定されれば当然この用地をつなぐアクセス道路として計画されるよう、県並びに関係機関に要望してまいりたいと考えております。また、高付加価値型企業用地の候補地から打吹山南部地域は外れてしまいましたが、この地域がさまざまな可能性を持った地域であるということについては変わりございませんし、この計画がなくなるものではありません。今後も、先ほど申し上げた一般県道倉吉環状線の早期整備に向けて関係機関に強く要望してまいりますとともに、打吹山南部開発基本計画の具体化を図っていきたいと考えておりますので御理解をいただきますようにお願いします。  次いで、大阪事務所の動きについてでありますが、企業訪問につきましてはお説のとおりだというふうに思います。この大阪事務所の近畿圏における具体的な企業誘致活動の内容につきましては、朝倉議員、吉田勤議員にもお答えしたとおりでありますが、担当部課長をもって、また私が直接企業訪問をいたしまして企業幹部との面談等も行っておりまして、その前段として現地での動きを事務所で行っておるというところでございます。また、状況によりましては大阪事務所長、倉吉市の大阪事務所の担当者が県の企業誘致担当者にも同行願って、県とも連携を図りながら活動しているところでありまして、大阪事務所が我が市における近畿圏の企業誘致の活動拠点となっておると認識しております。現在決定誘致企業はないものの、具体的な活動の積み重ねによりまして企業誘致の実現に向けて努力しておるところでございますので、御理解をいただきたいというふうに思います。  次いで、就業対策に関連して、来春の高校卒業予定者の就職希望あるいは内定状況、今後の見通し等についてのお尋ねでありますが、昨今の我が国の雇用を取り巻く状況は、長引く景気の低迷が雇用環境にも悪影響を及ぼしておりまして、平成10年10月の有効求人倍率は国において0.48倍と、調査が開始されて以来最低の数字を示しております。鳥取県においては0.86倍、倉吉公共職業安定所管内は0.75倍と、国を上回ってはおりますが1を割った大変厳しい状況にあります。このような状況下にあって、来春の高校卒業予定の希望就職者にとりましても大変厳しい状況が続いておりまして、倉吉職業安定所管内におきまして就職希望者は県内希望284名、県外希望98名の合計376名となっておりますが、求人数は県内380人、県外500人の880人でございまして、求人倍率は県内で1.34倍、県外で5.43倍、総数で2.34倍でありますが、そういった数字にもかかわらず、就職内定状況を見ますと10月末時点で75.3%と前年を11%下回っておる状況がございます。これらを踏まえて、去る12月9日には、鳥取県、鳥取県教育委員会、公共職業安定所、学校関係者による高校進路指導対策緊急会議が開催されまして、これを受けて、中部におきましても高等学校、鳥取県教育委員会と協議いたしまして、求人の開拓等に向けた取り組みを進めていくこととされておりまして、本市といたしましても倉吉公共職業安定所等関係機関と連携を密にしながら対応してまいりたいと考えております。  次に、地元大型店等の雇用増の状況、事業者への支援についてでありますが、本年度、本市におきまして地元大型店の新設、ホテルの増築、病院の移転新築が行われており、新たな雇用の創出、他の市町村からの利用者等による賑わいが生まれているところでありますが、これらの及ぼす効果に大変期待をしているところであります。また、事業者に対する支援につきましては、地域総合整備資金貸付金、いわゆるふるさと融資でありますが、これを本市議会の補正予算に計上をいたしておるところでありまして、これらの事業において新規雇用者は、重ねてになりますが、新規雇用増が79名が見込まれておるところであります。今後ともそれぞれの事業に即した補助制度、制度融資等により支援を行ってまいりたいと存じます。  次に、一般国道313号地域高規格道路については、現在和田地区からの北条町までの区間7.4キロメーターのうち4.4キロメーターの区間については整備区間として工事着手をしていただいておりますが、国道9号に通じる北条町地内の残り3キロメーターの区間につきましても、調査区間から整備区間に格上げをしていただき早期に工事着手をしていただくよう、北条町とも連携を取りながら、一般国道313号地域高規格道路整備促進協議会として関係機関へ強く要望しているところであります。また、一般国道179号については、現在JR山陰本線跨線橋部分を除き羽合町田後の旧国道9号まで4車線化して接続しているところであり、将来の山陰自動車道となる国道9号にどのように接続していくかについての方針はまだ決定されておりません。いずれにいたしましても、一般国道179号線津山羽合間道路整備促進期成会の中で羽合町とも連携いたしまして各関係機関へ働きかけを行い、一般国道313号地域高規格道路整備とあわせ整備促進に向け今後とも強く要望を続けてまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきますようにお願いします。  居住空間の整備につきましてですが、本市の定住対策の大きな柱としてとらえておりまして、倉吉駅周辺の整備や国道179号跨線橋の改良に伴う整備のほか、打吹山南部開発計画、高付加価値型企業用地誘致等に伴う整備、また、中心市街地活性化に伴う整備等を視野に入れ検討してまいりたいと考えております。  次いで、青少年の森構想の現状と今後の計画についてのお尋ねでございますが、この構想は、恵まれた自然の中で野外活動であるとか集団活動を通して若者が健全な心身を育む場としての体験の森を設置し、あわせて民間活力を導入して市民もともに交流できる場所を創設しようということで、平成2年度に構想したものであります。平成4年3月31日に用地8.3ヘクタールを地権者の方々に御理解をいただき購入いたしております。平成6年度に実施した自然環境調査、文化財予備調査により、文化財の本調査が必要であること、また現地が大変な急峻な地形であるための道路開設、用水の確保、造成の問題等、解決すべき多くの問題があります。現在最優先で整備を進めております倉吉パークスクエア計画の中にも、森林浴公園や歴史公園等同種の計画が盛り込まれていることから、現在事業の必要度、緊急度、財政状況等から総合的に勘案し、事業の推進を休止しているところであります。今後、取得しております用地については財政状況等を総合的に判断しながら有効利用に努力してまいりますので、御理解をいただきますようにお願いを申し上げて、答弁とさせていただきます。 ○10番(松井良孝君)(登壇) 道路網、企業誘致につきましては、それぞれ委員会等でこれはもっと議論を進めてまいるというふうな気持ちございます。  青少年の森について関連して、私も先ほどまで非常に議員の中で問題になっております温水プールにつきまして、ひとつ再度の質問をいたしたいと思います。当時、あの場所、青少年の森の建設に当たりましては、地元との協議、平成元年ですか、その後、あそこのクリーンセンター建設に当たって、非常に地元が不快感を感じておられまして、なかなか同意できなかったという経過がございます。それと、伯耆しあわせの郷のところには必ず小田の線路のところから1本しかないと、道が。それで、クリーンセンターもあそこを通っていくというんだが、その計画は今向山のリサイクルセンターですか、あそこのところからすぐにそちらの方からタッチして、両側であの道を進んでいけば、処理場の車、迷惑車と、今はきれいにしておりますけど、そういった車が2分の1になると、こういうふうなことで地元との協議もなされたと、こういうふうに聞いておりますが、私もその人たちとも立ち会っておりますが、そうした中で、やはり青少年の森というのはリープロの中でも若者から長寿までという基本の中で、先ほど市長が言われました青少年の森といういい構想も出たわけです。その間、二転三転、いろんな、何か異業種間の共同とかありましたけど、最終的には1億円事業で先行取得として、それをやろうという姿が出てきたということは今言われたとおりですが、私はあの当時に、その中に温水プール、これは恐らくこれを地元の人が言われたんでないです。これは行政管理組合か、その当時、その長になるのか市としての考え方を出して、そういったものも取り入れ、温水を、あれ800メーターか1,000メーターありますが、その辺までずっとパイプラインで道の側壁におろしていってもよかろうと。クリーンセンターもああして余熱が出るんだから、このもので余熱利用をして青少年の森、伯耆しあわせの郷の上の方につくっていって、一つの構想として打ち出されたということは、これ地元の当事者の人たちもよく知っておられます。そのことは一向に、その後のことは今休止ということを聞いたわけですが、休止されるっていうことは、私は青少年の森でなくして、温水プール、そういうものの休止というんでなしに、これはやめでないかと思うです。なぜかというと、興和紡の跡地にもう温水プールいこうということですので、これは休止でなくして、これは取り消しというふうに理解してもいいもんではないかと思いますが、これはちょっと我々議員も理解するのが初めてでございますし、そういったものを市長の方で再度これを聞きたい。  それと、今あれほど議会の中で、恐らく大方の議員の方が今興和紡の中には温水プールというものがそぐわないんでないかということで議論なさっております。そうしたことを、この議場の場であれほど議論になりながら、それでも、権力といいますか市長の権限ていいますか、そういうものをかざして、どうしてもこれを平成13年に間に合わすんだという固い決意のもとで答弁されてるようですが、これは市民の中で本当にこれがいいのか悪いのか、市民が理解してるのかということを私は考えるわけでございます。同じようなことを聞くわけでございますが、私は地域の方にそういった流れというものを本当に説明なくして、ただ休止、あちらの方へ行くんだと、将来計画というものが転々と変わる。市長が変わりゃまたころっと変わるかもしれませんけど、あまりにも施設やそういう箱ものが変わったり市政の進め方が変わるということは、非常に住民不在の市政が進むでないかというふうな懸念するわけでございます。その辺について、いま一度ちょっと市長の答弁を求めたいと思います。 ○市長(早川芳忠君)(登壇) 松井良孝議員の再度の御質問にお答えしたいと思います。  青少年の森構想というのがありまして、現地に調査に入ったことは先ほど申し上げたとおりであります。現地は御承知のとおり非常に地形も悪く、悪くというのは、そういう施設を配置するのには不適当な土地であると、あまりその土地を例えば造成して用地をつくるというような向きはないと。野外活動等にはまことに最適な土地であるということは認めておりますが、そういう中で、仮にそこを開発するというようなことになれば、文化財の本調査も必要だ、あるいは急峻な土地のために土砂崩壊防止のためのダムも要るような、そういうこともいわれておりますし、にわかには手をつけるわけにはいかないという結論で、それと似たようなというか、市民交流の森、青少年の森にふさわしい森を興和紡の中に森林浴の森として整備するというのも、少し形は変わりますが、似たようなと先ほど申し上げたようなことでございます。そこの開発は休止したと申し上げております。そういう中で、今回確かに議員御指摘のような動きというのは過去いろんな経緯をたどってこのプール問題もきておりますので、その土地にという想定をした経過もございますが、やはり今のアクセスの問題であるとかいろいろの問題を総合的に勘案いたしますときに、パークスクエア内が最適地であるという判断をしたという経過の御説明を申し上げておきたいというふうに思っておるところでございます。何分とも興和紡の土地を買収いたしましたのが平成5年の3月31日でございますので、その後新しく出てきた、青少年の森構想以降の経過の中で出てきた結果だというふうに御認識をいただいて御理解の上、事業推進にお力添えいただけば大変ありがたいというふうに思います。
    ○10番(松井良孝君)(登壇) 非常に固い決意のようでございますが、しかし、本当に市民が主体になったすべての理解だろうかという気がするわけでございます。もっと議論を尽くさないけない大きなこの問題ではなかろうかと思っております。非常に2,000万か3,000万要るような財政負担をしながら、この時代にということ、恐らく市民もそう返ってくるのが現実ではなかろうかと思います。そういった中で議員の方からもいろんな提言もしながら、あそこにそぐわない面、提言をしながら、休止、中止、それはいろんな議論が出ております。私は初めから、今あそこはそぐわないというふうな、急傾斜だの土質が悪いだの文化財があるんだと、今すぐせいとは言っておりません。それはするなれば、ならあそこのしあわせの郷の上のところ、寝とる土地がたくさんあります。寝とると言ったらおかしいかもしらん。クリーンセンターの間には幾らでもやる気ならできる土地がある。平地の土地もある。あれはテニスコート使っとらん。それからゲートボールも使っとらん。それから余熱ができるような土地もある。その余熱は今引っ張れんけど将来的には必ず余熱を持ってこなけりゃならないような熱カロリーの利用もできる場所だろうと思っております。それをあえて、今休止しとるんだから、そちらの方につくって、何とかしてあの6,100平米を埋めるんだというふうな強引さが、傲慢さといいますか、どうもその辺が出とるでないかと思います。もう一度原点に、やっぱりこういうときには原点に返って見つめるがええでないかと。なぜ民営で商工会議所まであれほど視察したり研究費使ってあの場所にいろんなものを持ってきようというのをやめたのか。何かその中には、どうせあれやめるだろうからプールを持ってきて、あそこは最適地だから持ってこうという考えがあったのか。それが何か見え隠れしてならないわけでございます。もっと市長、市民の意見をもっと聞く機会、また今の時代にこれほど財政的な投資はできない、もうちょっと待ってくれと、今埋めんでもいいんでないかと、こう言ってもう一度議会の場で皆さん方に、やれやれ言う議員があるんだけど困ったもんだ、頼むけこらえてごせと、このような市長になってほしいと思うが、市長の方がやるやる、銭はないけどやるよ、おまえたち黙っとれっていうような体制に聞こえてならない。この辺について、私は最後の市長の答弁を聞いて質問を終わります。(拍手) ○市長(早川芳忠君)(登壇) 松井良孝議員にお答えしたいと思います。  今御質問の中でも提示されましたが、伯耆しあわせの郷を建設するときに、ゲートボール場をつくれ、あるいはテニスコートを何面つくってほしいという強い要望がございまして、つくった経緯がございます。これは私は使われていないという状況にはなくて、大会のたびに声をかけていただきまして、行けるときには行って、例えば老人クラブのゲートボール大会など、市長杯を出させていただいておる関係もありまして、行って激励をするのを常といたしておりますが、それなりやはり使われておるという認識はございます。絶対必要だからつくれ、そう言いながら遊休施設として例えばあるというようなことになれば、やはり担当者督励してぜひ使っていただくように頑張っていただかんといかんというふうには思っております。そういうことで、あの土地が初めにプールありきでなかったことは議員も御承知のとおりでありまして、いろんな経過を踏んでまいって、きょうこういうことになっておると。そして民意はどうかということでありますし、議会での議論はどうかということでありますが、民意についても、既にあの土地の再開発といいますかパークスクエアに至るまでの間に何が適当であろうかというお気持ちも市民の皆さんにも聞いたつもりでありますし、きょうの議会を通じ、あるいはきのうきょうの議会を通じて、このお願いを繰り返しておるような熱意を持ってこれに取り組んでおるというあたりでございます。決して私個人的なというか、そういう立場では絶対にございませんので、そのあたり誤解のないようにひとつお願いしたいんですが、決意においては私は非常にここまでまいっておりますので、ぜひともお認め願って温水プールを建設させていただきたいというふうに思う次第でございます。 ○議長(杉原義人君) それでは、暫時休憩をいたします。                午後2時45分 休憩                午後3時05分 再開 ○議長(杉原義人君) 再開いたします。 ○10番(松井良孝君) 先ほど、通告で私まだ農政関係と福祉関係をちょっと出したんで時間がなかったので、後に回させるということを言わなかったので、今回この一般質問では取り消して、今度は議案質疑の方でお願いしたいということで言っときます。 ○議長(杉原義人君) 執行部、了解願います。  それでは、改めて2番山口博敬君に市政に対する一般質問を許します。 ○2番(山口博敬君)(登壇)(拍手) きのうからきょうにかけて、大問題である興和紡跡地のプール問題、各議員からいろいろ意見が出ております。私は、今議会ではこの問題については同僚議員に任すということでございましたけども、あまりにもたくさんな意見が出ますので、通告には出しておりませんけども、ひとつよろしくお願いします。  現在の世の中は、皆さん御承知のように非常に厳しく暗い世の中であります。特に経済問題を中心に、北は北海道から南は九州、沖縄まで、各地で大企業の倒産、これまでは考えてもみなかった銀行神話の崩壊、そして、日本でもトップ企業である東芝、日立、これらのリストラ問題、そして各自治体でも同じようにリストラ問題が論議されております。論議され、実施もされております。こういう時代背景の中で倉吉市が今回、市長がいろいろ言われておりますように、興和紡の跡地にプールをつくると。昨日、きょうの説明では、試算によれば約2,000万、1,900万円の赤字が出ると、こういう御答弁を何回も伺いました。このような厳しい時代にこういう甘い計画があっていいのでしょうか。こういうことを市民が許すでしょうか。市長の聡明な頭と、こういうふうに思っておりましたけども、どうも頭脳がようわからん。再度市長に、こういう時代背景の中でどうしてこのプール問題をこれほどまでにかたくなに強硬に論ぜられるのか、再度市長の考え方を伺います。よろしくお願いします。 ○市長(早川芳忠君)(登壇) 2番山口博敬議員の御質問にお答えしたいと思います。  現今の我が国の情勢あるいは広く経済情勢、地元の景気動向などを踏まえての御質問であります。ある意味ではそういう議論もあるということをこの議会を通じてお答えをいたしておりますけれども、片やパークスクエア計画については、私、このような情勢の中にありながら、県におかれては定住文化センターあるいは梨博物館、女性センターなどの計画を着々と進めていただいておりますし、かねてから市民要望の強かった交流プラザについても着手をさせていただいております。そういう中で、まだ白紙状態というか、一応計画を煮詰めるべく白紙にしておりましたアミューズメント施設用地の6,100平米をどう処理していくかということについて取り組んできたわけでございます。その間いろんな経緯があったことも山口議員御承知のとおりでありまして、今執行部としてまとめて提案させていただいておりますのは、物販・飲食施設、そして子供さん方のアイディアを取り入れた遊園地、そして、今御指摘の市民温水プール、この三つでそのアミューズメント施設をまとめてみようと、まとめようという意思を固めたところでございます。長い経緯の中ではありますけれども、私はこの興和紡跡地、いわゆるパークスクエア整備事業というのは、私自身にとってあるいは倉吉市民にとって、まさに百年の大計であるという、多少大げさだといわれながらも言い続けてまいりました。そのような取り組みの中において提案をさせていただいておるわけでございまして、ぜひともこの点御理解をいただいて、2,000万の話も出ておりましたが、公的な施設を運営する上において、今現有いたします博物館につきましても倉吉市営野球場にしましても、陸上競技のグラウンドにいたしましても、それぞれにやはり出費はあるわけでありまして、そのサービスを市民の方がいかに受けとめられるか、それをいかに有効に利用して市民の福祉向上に貢献するか、市民に還元するか、そういうことが問われるべきであって、決して金額、2,000万が小さいとも大きいとも私は申し上げませんけれども、そういうことによる市民サービスの向上が市民に評価、必ずしていただけるものというふうに確信をして提案を申し上げた次第でございますので、この提案につきましてぜひとも御理解をいただき御承認を賜りますように、重ね重ねでございますが、お願いをする次第であります。 ○2番(山口博敬君)(登壇) 市長から今いろいろ意見を伺いました。伺いましたが、いろいろ議員の意見をきのうきょう聞きました。坂井議員からは、最初は1,900万だけども後々利用者が減少し、この赤字はどんどん膨らんでいくだろうと、こういう意見もございました。自分もそうだろうと。それは、いろいろ言われましたように、現在いろいろこういう施設がある中で、ほとんどの施設が初年度はまずまずだけども、利用者も結構あるけども、それが1年過ぎ2年過ぎていくっちゅうとどんどん赤字が膨らんでくる。赤字は市民の懐から補てんしなけりゃならない。これから21世紀も経済は不透明であります。どんどん厳しくなる中で、市民の懐を痛める、苦しめる、そういうことが市の行政としてあっていいのでしょうか。私はあってならないと、こういうふうに思います。  そしてもう1点は、市の行政を進めていく中で、やはり市民とともに歩む姿勢がなければならないと、市民が理解をし、そして協力すると、こういう体制でなければならない。今回のプール問題、施設ができる以前の話でいろいろ出ておりましたけども、上北条地区の方にいろいろその説明をされて土地を取得し現在の土地になっております。じゃあ上北条の方にどれだけの具体的な説明がしてあるのか。また、この経営試算で2,000万出ると言うけども、これらがどれほど市民に情報公開され理解されてるのか。この辺も市長に伺っておきたいと思います。 ○市長(早川芳忠君)(登壇) 山口議員にお答えいたします。  上北条地区の役員には御説明を申し上げておりますし、一般市民の方への説明は、今考えておりますのは1月1日の市報を手始めに順次説明を行っていきたいというふうに考えておるところでございます。この議会を通じていろいろと議員の皆さん方にはまずもって御説明をし御理解を得ておくというのが手順であろうということでございますので、その分は十分御説明を特別委員会の場においてあるいは常任委員会の場においても、できる機会があれば御理解を求めていきたいというふうに思っておりますが、そういうお願いを今順次準備をしておるところでございますので、現時点での報告にとどめますが、よろしくお願いしたいと思います。 ○2番(山口博敬君)(登壇) 今説明いただきましたが、上北条の方に対しては役員さんに説明をされたということでございますが、これはいつの時点といいますか、いつごろに、内容はどういう内容で上北条の役員さん方にされたのか、これを聞きたいと思いますし、それからもう1点は、福井孝良議員が質問されたときに、民意も反映してると、こういう御答弁をされておりますけども、それはどういうことをもって、何を基準に民意が反映されてるかという点も伺っておきます。2点。 ○市長(早川芳忠君)(登壇) 山口議員にお答えいたします。  地元の役員の方に説明をという話を私いたしましたが、協議会長の牧田さんに私は直接電話をし、あるいはお目にかかって、位置の変更について、詳しくは助役サイドで具体的にしたという記憶はございますが、今ちょっと調べております。  それから、民意を反映したということの根拠はということをおっしゃって御質問になったと思いますけども、これにつきましても、興和紡跡地の利用方について、どのようなものであそこを再開発というか利用したらいいかというアンケートを取っております。これは一つは農業博覧会を開催するということで一段落ついた段階だったと思いますけれども、そういう段階で農博が終わり、あの土地の存在というか広さであり、あるいはまちの中における位置であり、そういうものを市民の方々に十分認識をしていただいたという状況のもとに民意を問うたわけでありますが、その中ではやはり一番多かったのは、大型の集客施設である定住文化センターのような大ホールを備えた建物がいいではないかという意見が一番多かったというふうには思っておりますが、そういう中で、あの位置にということではなかったかと思いますけれども、市民プールも当然出てまいっておりまして、市民が今持たない、そして長年の間そういうものを希望しておる、そういうものをつくりたいという希望があった、そういうふうに記憶をしておるところでございます。 ○2番(山口博敬君)(登壇) 答弁いただきましたが、日にちがわからんということでございますので、早いこと言っていただくようにお願いします。  それから、今、上北条の方に説明をされた中身を聞いたわけでございますが、今市長の答弁によりますと、会長の牧田さんに電話で説明したと、牧田さんだけにしたと。1人の会長さんに、それも電話で、それも位置の変更だけを言われたと。あと中身はどうですか。今の今回いろいろ市長が議員の我々にこの壇上で説明をされてるようなに内容までも説明されましたか。 ○市長(早川芳忠君)(登壇) お答えいたします。  位置の変更を、先ほど申し上げましたが、電話で申し上げ、そしてお目にかかっても申し上げたと。具体的なことについては、具体的なことというのは位置の変更のことでありますけれども、今のような計画がまとまっておる段階ではございませんので、位置の変更につきましては助役をもって充てたということでございます。 ○2番(山口博敬君)(登壇) 一つの施設に10億円も投資をするような大事業をする場合に、これまでの路線を変更し新しくする場合に、例えば従前上北条の地区の方にいろいろと説明をされた経過がある中で、こういう重要問題を、仮にそれが会長であったとしても、1人だけに説明をして、それも位置の説明だけだと、こういうことでこういう市民の懐を痛める事業を進めてもいいもんでしょうか。市民がこういう中身を知れば、なかなか一つ返事で「ああ、ええわいな」なんたなことは言われないと自分は思います。その辺は市長どう思われます。位置の変更だけでいいですか。 ○市長(早川芳忠君)(登壇) お答えします。  位置の変更だけでいいのですかというお尋ねですが、それじゃやはり不足だろうなというふうに思います。したがいまして、複数で私はそういう通告というか連絡をし面談を助役にさせたということであります。この問題につきまして、私は昨日B&G財団とのやりとりの中で位置不適当ということもありましたので、あるいはそういう説明もしたのかなというふうには思いますけれども、正確に記憶しておりません。私は協議会長に要するに面談をお願いしたと。その後お会いもいたしましたので、ひとつよろしくというふうにお願いをいたしております。 ○2番(山口博敬君)(登壇) 今の答弁の中で一つ確認をしてからと思いますが、市長最初対応された後に助役に面談をさせたということでございますが、助役さんが面談をされた方、そして中身、説明なり相談の中身、これをお願いします。 ○助役(柴田一彦君)(登壇) 上北条の公民館役員の方にいつ会ってどのような話をしたかというお尋ねでございます。この問題につきましては、11月6日の上北条の公民館長会におきまして、従来リサイクルセンターのところに温水プールと、こういう話があったけれども、ここはいろいろ諸事情があってできないので、パークスクエアの中に位置を変更をさせていただきたいと、こういうお話を申し上げたところでございます。 ○2番(山口博敬君)(登壇) 今、答弁をいただきましたけども、11月6日というのは、ことしですか、去年ですか。ことしですな。去年はまだあれだけんな。ことしですな。それで、館長会で11月6日に出向かれて、そして位置が変わったことを告げられたと。そして、詳しい中身、例えば今回市長がこの壇上で各議員に答弁をされている中身もどういう形でされたのか。またそして、そう言われた館長さん方の役員さん方の受け取られた様子、いわゆる理解された様子、この辺もお願いします。 ○助役(柴田一彦君)(登壇) どのような説明をしたかということでございますが、ここは先ほど申し上げましたように当初リサイクルセンターのところにと位置のことだけでございましたもんですから、位置を変えさせていただきますという話をいたしまして、それについて出てきました意見としては、先ほど来問題になっておりましたようないわゆる市費の持ち出しがて出るではないかと、こういう話が出てまいりました。で私は、当然にそういうものは出てまいりますと。これはスポーツ施設に限らずいろんな施設をつくれば一般財源を経常経費の中に入れるのは当たり前のことでございまして、例えば野球場にいたしましてもテニスコートにいたしましてもそういうことはございますと、こういう説明をいたしましたところ、「わかりました」と、こういうことを言われた館長さんがございました。意見を言われた館長さんはお1人だけだったというぐあいに記憶をいたしております。 ○2番(山口博敬君)(登壇) 最初に質問した時期、わかりましたか。市長が確認したやつ。助役のは今聞いたわけですね、11月6日というのは。そして、それは省いてます。今の助役の説明では、意見言われた方は1人だったと、理解したというのも何人て言わなんだけども多分1人でないかと思いますけども、それだけで、市長、執行部はこのプールの問題がアミューズメント施設に、いわゆる興和紡の跡地に移してオーケーだと、それだけで、これは進めりゃええわいと、こういうふうに単純に理解されましたか。 ○市長(早川芳忠君)(登壇) リサイクルセンターを建設する計画が持ち上がって、平成5年、ずっときとったんですが、多分6年ごろだというふうには思っております。そういう時点で地元との交渉の中で今の余熱利用の話は既に出ておりました。例えばの話でありますけれども、向山の元の清掃工場、これが用途廃止になるということも予想されておりました。ほかに、農用施設に利用するというようなことも余熱についてはあったんですけれども、確たるものはなかったわけであります。そういう中で、温水プールをという計画もそれじゃ当該地に建設するんだなというところまではいってなかったというふうに思います。余熱を利用したそういうプールがつくることも可能だということは申し上げて、B&G財団との接触もそのあたりで入ってきたわけであります。  それだけで、地元に位置変更を申し上げるだけで十分かという御質問だったように思いますけれども、そのことにつきましては、ただいま議会議員の皆さん方に御相談を今かけておるところでございまして、これがやはり広く市民の方々に対する御相談というように受け取っていただくことも決して手続省略の揚げ句ではないというふうに私は思います。地元の役員さんだけかいと、こういって言われれば、時間的なこともあるいはあったかと思いますけども、位置変更について説明をしてくれということに対して、現地に出向いて役員会の席上で柴田助役が説明したということを踏まえて今回の提案に及んだという御理解で私はいい、ということを考えております。 ○助役(柴田一彦君)(登壇) まことに申しわけございません。日にちを間違えておりましたので、訂正をさせていただきます。手帳を調べておりまして、うっかりして11月の16日と言いましたけれども、10月の7日でございます。大変失礼をいたしました。 ○2番(山口博敬君)(登壇) 今いろいろ意見を聞きますけども、結論から言わせてもらえれば、これまでこの議会の中でいろいろ課税の誤りの問題があったし職員の綱紀粛正の問題もあったし、いろいろと出ておりました。まさにこの集積が結晶が今の市長のいわゆる言葉に行動にあらわれとるでないかと。これほど厳しい市財政の中、また国内的にも県内も市内もみんなが苦しんどるときに、そういう単純ちゅうだか軽いっちゅうだかわかりませんけども、安易な、いわゆる危機感の全くない事業に対する取り組み方、こういうことでは市民の負託にこたえることはできないと、こういうふうに自分は思います。多くの市民もそう思われると、こういうふうに思います。上北条ではそういうことでございましたけども、じゃあ今度は、上北条は倉吉市の中の一つの地域、まだたくさん地域がございます。そこには大多数の市民がおられる。そういう市民のいわゆる民意というだか気持ち、このプール問題に対する意見、この辺の理解を得る手段といいますか、そういうこともあまりされとらん。さっきの農業博覧会後のアンケート調査にしましても、定住文化センターの必要を訴える方が多かったと、こういうことを聞きました。それから5年も経過しております。その間大きく時代も変わっとる。やはりここで本当の意味の民意を聞くべきではありませんか。お願いします。 ○市長(早川芳忠君)(登壇) お答えいたします。  今ちょうど時期的に各自治公民館の総会が来月あたりから開かれてまいります。広くプールのために公聴会を開けという御意見でしたらちょっとそぐわんかなと思いますけれども、そういう中で私は地域に出かけていって、これは幹部職員がそれぞれ出ていくチャンスがございますので、そういう機会を通じて広く市民の皆さん方に対する説明は行っていきたいということを考えております。それから、先ほど申し上げましたように市報あたりを使って順次説明をしてまいります。それから、役員研修会というものが各地で行われておりますけれども、この中でも順次説明は行ってまいっておるつもりでございますが、これも市議会の皆さん方の御理解を得た上で正式にきちっとした形でお伝えしたいと、御理解を得たいというふうに考えておりますことを申し上げまして、答弁とさせていただきます。 ○2番(山口博敬君)(登壇) いろいろ市長の考え方を聞いてまいりましたけども、時間も過ぎてきております。やはりこういう大プロジェクトをする場合には、いろいろ市民の意見を確認されて、そして市民の理解を得て事業を実施すると、こういう基本的な考え方がなければ、なかなか市政というものは政治というものはうまくいかないと思います。だから今国民が政治不信だ何だかんだになっちゃうんですよ。特に、倉吉市は5万市民でございます。そういう面から見れば市民のいわゆる意識形成も見やすいではないかと、国に比べれば。期間がないから、もう来ちゃうから、早うせないけん、大上段に構えて「自信を持ってやります」、こういうことだけではだめだと、こういうふうに思います。時間をゆっくりかけて市民の理解を得て事業に取り組むか否かを決定していただきたいと、こういうふうに思います。よろしくお願いします。  そうしますと、通告に出しておりますが、その順に従って質問をさせていただきます。  今回は特に私は市民の素朴な意見を市長におつなぎし御所見を伺いたいと、こういうことでお願いをしたいと思います。特に台風につきましては、多くの皆さんが被害に遭われましたけども、この場をもってお見舞いを申し上げます。今回の台風につきましては、もう既に速報が出ておりますように、市内のあちらこちらで家屋の被害なりまたは農作物、田畑、こういう農業施設被害、そして道路、河川など土木施設被害、こういうことで市内全域で大きく被害を出しております。その額は10億円を超すと、こういう報告を聞いております。言うまでもなく、市民の生命と財産を守り豊かな暮らしを保証することが行政に課された役割、責任であります。現在被害に遭われた市民は、「市役所はいつになったら復旧工事をしてくれるだろうか」、農家では「来年の作付けは普通どおりできるだろうか」、期待と不安を胸にかたずをのんで待っておられる実態であります。今回の災害を教訓に抜本的な防災対策により安心安全な市民の生活環境を確保するための点についてお伺いをいたします。  一つには、市民の声としまして、「市は気象台発表の警報を漫然と甘く見ていたのではないか」、また、「宿直の対応が遅い」、これが非常に多かったようです、などと災害対応についての意見が出ていますが、防災無線の活用とあわせて災害対策本部の情報収集・発信の現状と今後の整備について。  二つには、田畑など農業施設被害に遭われた方々は作付けに影響しますから、復旧が不可欠であります。復旧に当たっては受益者負担が必要となります。しかし、一般災害か激甚災害かの認定によっては大きく負担額が違ってきます。これは市にとっても同様であります。そこで、激甚災害認定に向けての対応と見通しについて。  三つに、被害箇所はすべて市民の生活の安全に直結するものばかりですが、復旧工事は早ければ早い方がいいわけですが、工期の見通しとあわせて、特に河川工事において今回の災害を教訓にした被害の未然防止なり最小限にとどめる工事方法をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。 ○市長(早川芳忠君)(登壇) 台風関連の質問にお答えしたいと思います。  去る10月17日から18日にかけまして本市に大きな被害を与えました台風10号の被害対策についてでありますが、まず、気象台の警報を漫然と見ていたのではないかという御指摘でございます。これにつきましては、鳥取地方気象台による警報等の状況を申し上げますと、10月17日のお昼、15時30分でございますけれども、暴風波浪警報が発令されました。同じ日の22時30分に大雨洪水警報がこれに加わったわけでありまして、倉吉市には21時から翌朝午前0時の3時間に101ミリの雨量が観測されております。そこで、市の対応でございますが、この最初の暴風波浪警報が発令と同時に、総務課、建設課の職員を配備につかせて警戒体制をとりました。さらに、夜半22時30分大雨洪水警報発令と同時に、総務部長の指示のもとに各部の職員を招集するとともに、倉吉市消防団に出動要請をはかりまして災害への警戒あるいは浸水被害の防御に努めております。防災無線による広報でございますけれども、大雨洪水警報が発表されるのが大変遅かったこともあって、内部協議の結果、深夜であることなどを考慮して広報は控えさせていただいております。  次いで、農業施設被害等について激甚災害の適用はないかということでございますが、農業施設被害の復旧に当たって受益者の負担軽減のために激甚災害の指定を受ければ非常に有利であると、そのための努力はしたんかと、こういうことですな。このことについては、御指摘のとおり災害復旧事業費の査定見込額が当該年度の全国農業所得推定額のおおむね0.5%を超える災害であることなど、激甚災害指定基準に基づいて指定が行われることになっております。私も、台風10号の被害の状況を見まして後、上京に際しまして、上京の機会がございましたんで、地元選出の国会議員の皆様方、5名いらっしゃいますが、本市の被害状況の報告と激甚災害指定に向けてのお願いを申し上げてきたところであります。現在本市におきましては国の災害査定を受けておる状況でございますけれども、こういった高率補助を受けて受益する農地の関係耕作者等の詳細な調査を行った上で、ぜひ受けたいということであります。激甚災害指定につきましては、これは新聞等で報道されておりますが、去る12月11日に閣議決定をされ、12月16日付で激甚災害の指定及びこれに対し適用すべき措置の指定に関する政令が公布施行されることとなります。次に、災害復旧工事の着工の見通しについてでございますけども、県から補助金の割り当て内示並びに交付決定があり次第、速やかに工事発注を行って復旧に万全を期してまいりたいと考えております。  次に、河川災害復旧等の着工の見通しについてでありますが、このたびの台風10号は河川災害31カ所及び道路災害28カ所の被害を当市に与えております。この復旧については現在やっていただいておりますが、災害査定がこの12月の14日から18日ということになっております。現在査定を受けておる最中でございますが、査定が終わり次第実施設計業務にかかりまして、先ほど申し上げましたと同じ手続ではありますが、交付決定後速やかに工事を発注する予定でございます。なお、急を要する復旧箇所につきましては、応急処置として既に工事を発注いたしておりまして、一部を残して完成をいたしておるところでございますので、御理解を賜りたいと思います。 ○2番(山口博敬君) 自席で失礼します。  時間がないようでございますので、短く2点だけ。  情報のいわゆる収集・発信ということも言いましたけども、今回、自分もですし、多くの市民の方から意見を聞いたということで発言したわけでございますが、10月の台風で、11月の市報、11月15日の市報、12月の市報、この災害に対する記事が全く出ていない。それで、市民の方から言われたのは、台風が来て災害になったのはわかったけども、自分も受けてるので、ただ、市全体でどういう災害が出たのか、または復旧に当たってはどういう対応をするだとか、またはいろいろ聞きたいこと、問い合わせがあった場合にはどこそこに連絡くださいだとか、こういう親切な対応が欲しいと、こういう意見を多く聞いております。こういう台風なんかの市民が多く被害を受けられて困っておられるときに、市報というのはこういうものは出されんことになってるんですかいな、出されんことに。これが1点。  もう1点は、特に西郷地区も谷が多いもんでございますので、多くの河川で谷からの河川が非常に大きな被害を受けております。過去もいろいろ被害があったようでして、その都度復旧工事がなされております。まるで遠くから見れば膏薬張りのような復旧工事でしたですな、点々点々点々と。今回そればっかりが残って、あと全部が浸蝕なり崩壊してると、こういう川もございます。やはり、税金のむだ遣いというようなこともいろいろ論議されておりますけども、この際、さきに言いましたように、やはりこういう災害もいつ来るかわからんもんでございますので、それこそ抜本的にこういうことができるだけ未然防止ができるような工法をこの際御検討願って対応していただきたいと、この2点についてコメントをお願いします。 ○市長(早川芳忠君) 自席で失礼いたします。  市報に災害状況の報告をリアルタイムにできんかということのようでありますが、そう理解しましたが、災害復旧、今回のような劇甚な災害というのはそうやたらとないわけでありまして、この査定を受けて、それが今回の台風10号によるものかどうかというのが査定だというふうに理解しますので、そういった詳報というか詳細な報告まではなかなか難しいかなと思いますけれども、まとまり次第やはり広報は必要だというふうに思いますし、先ほど御指摘になりました、例えばこういう機会に災害が起きた場合の市民と市役所のパイプとかダイヤルとか、そういうものはつなぐんだということを再度やるということは大変いい御意見でございますので、それは何度重なってもええわけでありますので、災害時にはこう対応していただきたいというようなことをやはり広報する機会にしたいというふうに思います。これは1日号か15日号になるか、できるだけ早くやってみたいというふうに思います。  それから、従来災害を受けてそこを補修したが、そこだけ残ってほかが流されたというような状況があるという御指摘です。これにつきましても、このたびの災害が台風10号が原因だということがはっきりすれば、その部分を原形に復旧するというのが大体災害に対する対応だということは御承知のとおりであります。これ全面的に改築するということになりますとまた別の考え方になりますので、そのあたりはできる対応でさせていただきたいと、そういう対応はできるだけ広範囲に採用していただくような努力はいたしますけれども、それ以上のことはなかなか難しいんではないかというふうに思っております。  以上で答弁とさせていただきます。 ○議長(杉原義人君) 進行します。それでは、次に13番表雅男君に市政に対する一般質問を許します。 ○13番(表 雅男君)(登壇)(拍手) 市政一般について市長に質問いたします。  まず第1点、「地域振興券」についてでございます。  深刻な不況を思い切って打開し地域経済を活性化させるため、緊急経済対策の一つとして公明党が自民党に粘り強く要求して「地域振興券」がここに実現しました。戦後最悪のデフレ不況は深刻の度を増しており、消費喚起のために我々が提唱してきた規模の商品券支給が望まれたからでございます。当初の要求と比べれば今回の合意内容は、支給対象、支給額ともに100%満足する中身ではありませんでした。しかし、我々は今回の合意を第1弾と見て、その意味では大きい前進であり大いに評価されてもよいのではなかろうかと思っております。ともあれ、「地域振興券」としてその運用、活用が市町村に委ねられることになりました。そこで、質問に入ります。  1番、「地域振興券」の意義と当市における経済効果について。2番、対象者の総数は何名くらいか。同じく、発行額の規模、それに伴って。事業の実施はいつごろになるか。5番、印刷方法及び偽造防止策はどのように考えておられますか。6番、使用範囲は。7番、対象者への広報方法は。8番、取り扱い指定業者の指定方法はどのようにお考えになっておるか。9番、地域独自の商品券発行の各市町村の中でたくさん独自で商品券を発行して経済の活性化に期しておるところがありますが、本市ではこのことに対してどのようにお考えになっておるか。10番、準備状況は現在どのような段階にあるのかお知らせ願いたいと思います。  2番、ポイ捨て条例につき、空き瓶空き缶や生ごみが所構わず捨てられておるのは今始まったことではありません。公共施設、公園、道路わき等で善意のボランティアの方が早朝から清掃をしておられる。その直後にポイ捨てをやっているのを見ることがしばしばあります。全く腹立たしさとともにボランティアの方々に本当に申しわけなくて胸が痛む思いをするのは私だけでございましょうか。そこで、県の罰金付きポイ捨て条例が制定されて周知期間を経て罰金が本年1月より適用されることになっておりますが、市の取り組みはどのようになっているのかお尋ねいたします。  第1回の質問を終わります。 ○市長(早川芳忠君)(登壇) 13番表雅男議員の御質問にお答えしたいと思います。  この「地域振興券」のアイディアにつきましては本議場でもかつて質問が出たことを記憶いたしておりますが、この交付事業がこのたび国の緊急経済対策の一つの大きな柱として位置づけられた事業として採択されたということは、大変意義のあることだというふうに承知をしております。この事業によりまして、とかくいわれておりましたいわゆる個人消費の喚起を図ろうと、そして地元商店街などの地域経済の活性化に大いに寄与するであろうという期待が込められておるものというふうに思っております。この事業によって、とかく物入りがあるといわれております若い親の層っていうんですか、若い親の層や所得の比較的低いといわれております、65歳以上でございますので、高齢者層など、可処分所得っていいますか、自分で自由に使える、そういった金が少ない方々の購買力が増加する、また、「地域振興券」の交付という方法をとって、しかもその使用期間が6カ月と限られておるということでありますので、短期間に消費を拡大し景気を刺激しようとするものであるというふうに思っておりまして、本市におきましても必ずやこの経済効果は大きく出てくるというふうに思い、景気の回復にもつながるものと大いに期待をしておるところでございます。  さて、対象者についてでありますが、平成11年の1月1日を基準日といたしまして、それぞれの要件に該当する方々に交付されることになっておりまして、現時点では確定した数字ではございませんが、本市全体でおよそ1万3,000人程度の方に交付ができるのではないかというふうに見込んでおります。したがって、掛ける2万円ということでございますので、2億6,000万円がその金額になろうかというふうに想定をしております。  この事業の実施時期につきましては、準備ができ次第なるべく早い時期にと考えておりますが、実施までには御指摘のように特定事業者の募集、選定、登録という作業、あるいは市民への広報、周知等、期間を要する作業がございまして、現状では交付開始時期が3月になろうかというふうに予測しております。  次に、印刷方法や偽造防止策についてでありますが、この「地域振興券」はデザインや印刷についてそれぞれの市町村で決定し発行するものであるために、独自の偽造防止策を講ずることが必要となってまいります。その策といたしましては、デザインや紙の質、印刷に対する工夫、さらに市名、倉吉市という名前を刷り込むというような意味ですが、市名の印刷、また、通し番号をつけるなどを考えておりまして、これの印刷や製造管理には細心の配慮をしてまいるつもりでございます。  そして、使用の範囲でありますが、この「地域振興券」の目的が短期間に消費を拡大し景気回復に役立て、その地域経済の活性化に資することをねらいにしたものでありまして、国の要綱では特定事業者が営業する店舗等の所在地は原則として「地域振興券」を発行した市町村の区域内とするようになっております。したがって、本市といたしましては市内の店でお使いいただくように考えております。  交付対象等、市民に対する広報あるいは周知の方法でありますが、市報はもちろんでございますが、新聞折り込みなどで周知を図っていくように考えております。  また、「地域振興券」を取り扱う特定事業者の指定方法でありますが、市が作成する募集要綱に基づき、事業者からの応募を受けまして、登録の上、登録証明書というものを交付するように考えております。商工会議所、商店街などの商工団体の構成員であります市内の事業者を初めとしまして、募集に当たっては各事業者の申請を基本といたしまして、業種は日常的な小売業、飲食店のほか、洗濯、理美容業、旅館業、運輸通信業等、幅広く対象とするように考えております。  次に、別の独自の商品券を発行する意思があるのかどうかというお尋ねでございますが、現時点では独自のものは考えておりません。  準備の状況でありますが、この「地域振興券」交付事業の事務の内容が複数の課に関係しておりまして、企画課を窓口として調整しながら準備を進めているところであります。いずれにいたしましても、冒頭申し上げましたように3月には交付できるように準備を進めてまいります。  次いで、いわゆるポイ捨て条例についてでございますが、ごみや空き缶などのポイ捨ては大きな社会問題となる中で、各自治公民館及び各種団体等のボランティアの方々が清掃活動に取り組んでおられます。また、市の幹部職員その他で土曜日の1時間ほど時間を割いてやっておることも、たびたび申し上げておりますので御承知おきいただいておると思いますが、こういうボランティアの方々につきましてはまことに感謝にたえないところでございます。また、本市といたしましては住民の方々に御協力をいただきまして、毎年1回全市一斉清掃を実施いたしまして、住民にごみのポイ捨て等の禁止を呼びかけ清掃作業に当たっておるというところでございますが、議員御指摘のとおりの状況がまま見受けられておりまして、まことに残念に思っております。したがいまして、このポイ捨て対策といたしましては、市報やごみ情報紙などにより啓発活動を実施して、県と連携して美観の保持並びに快適な生活環境の保全に取り組んでまいっておりますし、今後とも継続してまいる所存でございますので、よろしくお願いをいたします。 ○13番(表 雅男君)(登壇) 御答弁をいただきました。何分この「地域振興券」はこれからの問題でございますので、言葉は悪いですけど、手抜かりのないように、100%の効果を上げてもらうように努力してもらいたいと思うわけですが、対象者が今1万3,000と聞きましたが、この中には外国人の方が何名おられるのかお知らせ願いたいと思います。それから、対象者の方でございますが、65歳以上の支給該当者は市の窓口に申請する原則ですが、申請をせないけんことになっております。15歳以下の方はこっちから調べて向こうの方に通知書が行くと。65歳以上の対象者にもその通知書を出して、抜かりのないように、落ちのないように、そういう配慮がしてあげてもらえんもんか。  この2点と、それから、何か今のポイ捨て条例でございますが、県がこのたび条例化したポイ捨て条例は、本年の1月から適用されることによって罰則が適用されると、ポイ捨てが大変やりにくくなってくると、やってもらっちゃ困るわけでございます。そこらが何かこのポイ捨て条例の一番大事なところではないかと思うわけですけど、その辺の説明を、今度これを適用させてもらうということになると、どのように今までと違ってくるのか、そこらを教えてもらいたいと思います。 ○市長(早川芳忠君)(登壇) 表議員の再度の御質問にお答えしたいと思います。  対象者には全部通知を行うということを原則としております。何か配達記録郵便というものがあるらしくて、15歳以下の子供さんのいる世帯については、その世帯主に対して郵送通知をするということ。それから、65歳以上の方や年金の受給者の方については、対象者の要件に、先ほど要件が要ると申し上げましたが、年金証書等、その他要件を満たすことを証する書面を提示して申請していただくのが原則になっておりますが、本市におきましては、今回の「地域振興券」の交付対象者が12月に給付いたします臨時福祉特別給付金の該当者とほぼ同じであることから、これを参考にしながら漏れのないように対処してまいりたいと考えております。  永住外国人がどのぐらいあるのかというお尋ねでございますが、第1号要件、これは15歳以下の子供を持つ世帯でございますが、8,495人、子供さんがいらっしゃると。その中で永住外国人の子供さんが10人あるということを把握しております。さらに、第2号要件、これは老齢福祉年金等の受給者等でありますが、1,127人いらっしゃる中で外国人該当者が4人の方がいらっしゃるということであります。さらに、第3号は永住外国人いらっしゃいませんが、第3号は65歳以上の寝たきり200名。第4号要件、65歳以上、うち2,605人という数を把握しておりますが、65歳以上の方16人中、該当者が3人ということになっておる、そういう数字を把握をしております。  次に、ごみのポイ捨てでありますけれども、罰則が非常にきくという話を質問の中でされましたが、平成10年の1月1日に施行されておりますが、本市は現在地区指定を受けていないので適用はいたしておりません。鳥取県で、先ほどのお話の中にもございましたが、平成9年の7月にいわゆるポイ捨て禁止を定めた鳥取県観光美化の促進に関する条例が施行されました。この条例の趣旨に沿って、特に環境美化を計画的に行う必要のある地区を環境美化促進地区として指定いたしまして、平成10年の10月1日現在でございますが、その地区指定をされておりますのは17市町村の28地区でございます。先ほど申し上げましたように本市ではその指定を受けておりませんが、平成11年度に環境美化促進地区指定を受けるために、関係部局と協議中でございます。さらには、関係機関であるとか、あるいは地元公民館等の御意見を承りながら候補地の選定をしてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いを申し上げます。 ○13番(表 雅男君)(登壇) 15歳以下には通知がこっちの方から行くわけでございます。65歳以上の対象者には先回臨時給付金ですか、このデータがあるわけだから、それに基づいて、それにも出されるというぐあいに理解していいですか。この点をもう1点お伺いします。 ○市長(早川芳忠君)(登壇) うっかりしておりまして、実はいろいろ、いわゆる個人情報というような、俗にプライバシーの問題というようなものがあるので、その方法については万全を期しますけれども、公表はできないと、郵送あたりも遠慮しなければならんのではないかということを議論しておるという、そういうさなかでございますので、この方法につきましては、いましばらく考えさせていただきたいと。必ず届くようにはいたします。 ○議長(杉原義人君) この際、お諮りいたします。  会議時間を延長することに御異議ございませんか。              〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(杉原義人君) 御異議なしと認めます。  よって、会議時間を延長することに決定いたしました。  暫時休憩いたします。                午後4時23分 休憩                午後4時40分 再開 ○議長(杉原義人君) 再開いたします。  次に、15番福井康夫君に市政に対する一般質問を許します。
    ○15番(福井康夫君)(登壇)(拍手) 私は、通告いたしております2点につきましてお尋ねをいたします。  農業政策について、2点いたします。  輸入自由化と相次ぐ米の減反政策、天候不順などにより、農家、農村を取り巻く状況は極めて深刻であります。来年の通常国会では農業基本法の改正案が示されようとしており、農村、農業者の立場に立った法案となるよう、ぜひ市長としても関係者あるいは関係機関に働きかけていただきたい。まずそのことをお願いをしておきたいと思います。  さて、本市でも新しい農業として水耕栽培施設の取り組みや各種集出荷施設などの施設改善の取り組みが行われてきました。農業後継者が減少し高齢化が進み、さらに、認定農業者にあってもその経営は決して楽なものでなく、大胆な施策が求められております。そこで、本市の農村、農業の現状と将来展望についてどのように認識しておられるのか。そして、今後の施設面での農業、農村の振興対策についてどう取り組んでいかれるお考えなのかをお尋ねいたします。  次に、農業政策と関連いたしましたが、教育関連施設についてお尋ねをいたします。青少年創造文化施設に関連いたします。近年、まちの活力を農村に呼び込み農村の活性化を図るなど総合的な地域づくりを進めるため、観光農園の振興や農業体験、そして食や農業に関する各種イベントの開催、グリーンツーリズムの導入などを通じて、都市、いわゆる消費者、そして農村、いわゆる生産者との交流が進められています。我が高城地区におきましても久米ケ原台地を有し倉吉市にあって農業生産基盤の最も進んだ地域であり、わかとり国体以降、自転車競技場、ワイン工場、桜山荘などの諸施設が整備され、現在に至っております。周辺において農業公園整備も計画をされてきており、そうした施設と一体化した取り組みとして、青少年創造文化施設整備を県にぜひ働きかけていくことが必要と思います。極めて今この施設整備、いわゆる青少年創造文化施設につきましては、中部地区での市町村間の政治的な課題になりつつあると感じております。したがって、慎重な取り組みをしていくことはもちろん、各種条件整備はもちろんのこと、いわゆる説得性を持った市の態度を示すべきではないでしょうか。市長の決意をお尋ねいたします。  2点目でございます。地方財政と今後の見通し並びに財政の健全化計画についてお尋ねをいたします。  地方自治体を取り巻く財政の硬直化は一段と深刻さを増しております。赤字宣言を行った大阪府を初め、岡山あるいは東京都など、全国の自治体で今大変な状況になりつつあります。少子化・高齢化社会に向かいつつ、今後の介護保険の導入なども、まさに自治体で計画どおり取り組めるのかどうか、格差は必然とさえもいわれています。そこでは、いわゆる大阪などは準用再建団体への転落の危機から脱却をするために、ことし7月30日には大阪府の財政再建プログラム等が示され、8月5日には人件費の削減関係の具体的な提案が示されております。真の財政再建に何が必要かということが明確にならなければなりません。今日いわれております地方自治体における財政危機の原因、さまざまございましちょう。行政責任が不明確だ、あるいはビッグプロジェクトの見直しをすべき、あるいは国と地方との税財源の見直し、あるいは産業の空洞化、また、地方交付税制度の問題点なども指摘をされているということでございます。本市においても非常に厳しい財政状況を迎えつつあると多くの議員からも指摘をされております。ここ数年の経常収支比率、起債制限比率、公債費などの経緯と、そして今後の見通しを示していただきたい。さらに、その対策として、財政健全化に向けた計画を市民に示していくべきと考えますが、市長のお考えをお尋ねいたします。  次に、人事院勧告の取り扱いであります。国の人事院は、ことし8月12日、平均で2,785円、0.76%の賃金引き上げを勧告を行っています。制度としての人事院勧告に対する市長の基本的な考え方と、そして、ことしの本市における給与改定をどうされるお考えかをお尋ねいたします。 ○市長(早川芳忠君)(登壇) 15番福井康夫議員の御質問にお答えしたいと思います。  農業基本法については、まさに大改定が行われようとしておるところでございまして、農業者本位のものになるかどうかということでありますが、いろんな意見は出ております。しかし、まだまだ具体性を欠いたうらみはあるわけでありまして、きちっとした姿ででき上がりますように注意深く見守り、また、立場上、市長会等も組織を活用いたしまして、この面についてのよりよい法律ができ上がるように見守っていき、頑張っていきたいというふうに思います。  さて、農村、農業の振興対策についてでありますが、現状と将来展望ということについて、御承知のとおりでございますが、農村、農業を取り巻く状況というものは農業従事者の減少あるいは高齢化、新規就農者の減少などによる担い手不足、農産物の輸入自由化等による価格の低迷など、御指摘のように大変厳しい状況に直面しております。しかしながら、そういう中にあっても本市は今後とも農業を基幹産業として位置づけて、農業を魅力とやりがいのあるたくましい産業としての確立を図るために幾つかの施策を講じておるところでございます。すなわち、農地の有効利用として集落営農、水田農業を確立いたしまして、経営の合理化、低コスト化、農地銀行活動などによる農地流動化の促進と農地の有効活用、二つ目といたしまして、農業後継者の育成・確保といたしまして、担い手の規模拡大、経営管理能力と技術能力を備えた優秀な担い手の育成・確保、3番目といたしまして、集落営農集団の育成としまして、農地の利用集積と合理的な利用促進、集落や地域ぐるみの農地利用計画、より広域的な農地の借り手や生産組織あるいは大型経営の育成、4番目といたしましては、基幹的担い手農家群の育成として、認定農業者、認定農家の育成と農用地の利用集積、優良農地の確保等経営基盤の強化、あるいは中核農家を核とした集落営農の展開、オペレーターや集落リーダーなど優良農業者の確保など、第8次倉吉市総合計画を基本に農業振興施策を積極的に実施してまいる所存であります。  次に、施設面での農業、農村の振興対策の取り組みについてでありますが、既にスイカ統合選果場、カントリーエレベーターの整備を行っており、農業経営の安定化を図ってきたところでありますが、今後の施設の近代化計画につきましては、来年度の新規事業として白ネギ共同選果施設、水稲を中心とした総合育苗施設の導入に向けて、倉吉市、関金町と共同で基本計画を作成するため推進会議を予定しておりまして、現在県と協議を重ねておるところであります。  次いで、桜地区の周辺の問題でありますが、この地区は野菜・果実等の一大供給地であります久米ケ原の最奥部といわれるようなところに位置して、土地改良により造成されました畑地や農業者研修施設桜山荘、それから、ワインの醸造を行います倉吉果実醸造研究所、そして、60年国体に設置されました自転車競技場などの施設を持つ、自然と文化機能に恵まれたところであります。これまでこの地区の整備については内部で検討してきた経緯があります。現在、県の第7次総合計画に盛り込まれております青少年創造文化拠点施設、このものは、21世紀の社会を担う子供たちが豊かな人間性、創造性、社会性を持って育つため野外活動中心の青少年自然の家を基本に、農業や芸術文化など幅広い体験機能を持った施設として計画されているものでございまして、県では今年度いっぱいで基本構想をまとめて、教育的見地から場所選定をされるものとお聞きしており、関心を持って我々もこのものを注目しておるところでございます。  地方財政についての御質問でございますが、まず、今回の人事院勧告に伴う給与改定でございますが、人事院勧告につきましては団体職員における団体交渉権あるいは争議権を制約された公務員等の給与の適正化を図るものでありまして、公務員制度の根幹をなす制度として十分に認識をしているところではありますが、このたびの労使交渉において現在の本市の厳しい財政状況等について職員組合の皆さんの理解を得たところでありまして、4月にさかのぼっての完全実施ではなく、実施時期を7月からにしたいと考えているところであります。ここに至った経緯といたしましては、特に今年度において、今議会に上程しております税と国保料の前納報奨金の率の引き下げとか下水道使用料の引き上げなど、市民の皆様に負担をお願いしなければならないこと、さらに、国から交付を受ける特別交付税の算定への影響、年度末までの一般財源の確保、昨今の日本の経済情勢あるいは公務員に対する市民感情などなど、現在の特段の事情を総合的に判断いたしまして、あわせて職員にも経費の節減に対する認識を新たにしてもらうという意味合いからも、今回人件費の削減をあえて実施せざるを得ないという考えに至ったところであります。  財政健全化につきましても、税収等の経常的収入の大幅な伸びが見込まれない現状において、まずは経常経費の継続的な節減努力が不可欠でありまして、議員各位の御協力もいただきながら職員とともに一丸となって今後とも最大限の努力をしてまいる所存でございます。御質問の中に経常収支比率と起債制限比率がどうなっておるかということでございますが、平成9年度によりますと、経常収支比率が91.3%、公債費比率17.7%、起債制限比率が12.2%となっております。今後の見通しでございますが、ここしばらく好転は期待できないと考えておりまして、厳しい財政状況に対応していかなければならないというふうに考えておるところでございますので、御理解をよろしくお願いを申し上げます。 ○15番(福井康夫君)(登壇) 農業政策、ただいま市長から答弁をいただいたんですが、今農業にかかわる各種政策は確かにいろいろ手だてがなされておりますけれども、なかなかそれだけでは十分に今の農家、そして農村が今後夢の持てるような農業に結びついていくことが非常に困難になっておると、こういう実態であろうというふうに思います。そういう中で、これからそうした後継者不足、高齢化、そしてまた施設面での施設の改善、大きく求められていくだろうというふうに思います。何といっても農業基本法がことし37年ぶりに今改正されようとしておるということでございますから、ぜひともこうした、国の法律でございますけれども、そうした取り組みを市長としても国に働きかけていかれるような取り組みをぜひ強く求めておきたいなと、このように思います。  そこで、施設の改善等、ただいまカントリーエレベーターであるとかスイカの選果場あたりが今日まで取り組まれて、新規としては白ネギあるいは育苗関係だということはおっしゃいました。例えば、カントリーエレベーター等もまた新たな計画が必要ではなかろうかと思われるんですけれども、今カントリーエレベーターなども新規にやる場合は、米の保存を水を使わなくてもいわゆる御飯が炊ける、そうした貯蓄ができる施設が既に出回ってきておるようにお聞きしております。そうしますと、これが例えば給食に取り扱うとか、あるいは個々の一般家庭で使った場合にあっても、非常にそうした水質汚濁といいましょうか、水質汚染の防止の問題、あるいは水を大切にするという、そうした面からも非常に有効なものではないかなと、このように考えるわけでございまして、ぜひ今後そうした施設といいましょうか、カントリーエレベーターなどについても工夫なりあるいは研究が必要ではないだろうかなと、このように感じておりますので、ぜひ御検討もしていただければなと、このように思っております。  そこで、市長にぜひ次にお聞きしていただきたいことがございますけれども、青少年のいわゆる創造文化拠点に関して、地元の熱意の一端をちょっと御披露申し上げたいんですけども、旭原の産業廃棄物の最終処分場閉鎖の問題のその後でございます。平成5年の5月11日に汚泥の流出後、その処理に昨年の3月31日までの間、約4年間を要してきました。地元の住民の中では、さまざまな反対意見あるいは住民同士のあつれきも事実ありました。今、地元服部地区の農業者はこう言っておられます。「福井さん、これまで服部ではいろいろあったけども、去年から取り組んでおる農業祭を部落挙げて取り組んできておる」と。ことしで2年目ですね。「昨年は市長にも来ていただいた。将来は高城地区だけでなく北谷地区を入れ、いやもっと言えば市全体の農業祭を服部で開くようにしたい、そういうふうに思っているんだ」と。「いわゆる行政に頼らず行政に補助金を求めずに自分たちでそうした村おこしをやっていきたいんだ」と、「何といっても、農地を守っていくことが一番大切だということを言いたい」と、このようにおっしゃっておられます。「そのためにも、例えば桜地区でもいい、服部地区でもいい、とにかく過去この久米ケ原台地を県の支援でこのように農地としておれらが開墾してきたんだ。何としても次世代に守っていきたい。だから、わかるかえ、福井さん。もう産廃は要らん。絶対だぜ」、こうおっしゃっておられます。私があえて申しましたのは、産業廃棄物はだめだということだけではありません。それほど農地と農村を何とかして守り活性化につながるような手だてが望まれております。同時に、その熱意も十分持っておられるんだということをぜひ聞いていただきたいということでございます。行政不信ばかり言うのではなく、今行政に期待をしていこうという、この気持ちの切りかえを、服部地区住民挙げて努力をしておられるということでございます。  地区住民の熱意の一端を市長にお伝えしながら、当面この県の青少年の創造文化拠点、県の教育長でいえば、昨年の12月定例県議会では建設場所は中部地区が有望であると、こういうふうに答弁をなさっておいでです。しかし、先ほど言いましたように極めて政治的に難しいなと、こう私どもが思いますのも、実は先月11月の16日付でしょうか、赤碕町、そして東伯町、そして大栄町、いわゆる西3町合同で県議会へ陳情がなされているやにお聞きいたしております。その内容は、いわゆる研修施設としては赤碕町が最も適地としておると、こういう内容での陳情であるそうです。先ほど市長の答弁では、教育的な見地からいわゆる今年度いっぱいで場所選定を県はするんだと、こういうふうにお聞きしておるとおっしゃいましたけれども、既にそうした町村での取り組みがある中で、本市として明確にそれを、またぞろ例えばそれが赤碕町であるいは倉吉市でと、このようになりますと、美術館のときのようにいわゆる中部の町村同士での誘致合戦をまたぞろ繰り返してはならない、そのように私自身も思います。したがって、非常に微妙な問題でございましょうけれども、地元のそうした熱意あるいは候補地として私どもも自信をもって言えるような土地、それらについては十分に市長に検討していただきたい、そのように思うわけでございます。あわせて、従来から昭和60年の国体時から当該の例えば桜地区におきましても10年間無償で、JA、倉吉市農協時代から土地を要するに借り受け、そして、なおまた延長がなされた。あと2年くらいでまた期限が来ようかと思っております。そうした中で、今日では倉吉市農協からJA鳥取中央にいわゆる合併をなされておりますので、微妙な立場になってきておるというふうに思っております。したがって、これが倉吉市の取り組みのおくれから状況が一段と悪化していくような気がしてなりません。早急に倉吉市の条件としてもJAと協議して、そうした土地の、いわゆる11町歩とか13町歩とかお聞きしますけども、そうした土地の問題、どう活用していくのか、そうした県施設が望めるのかどうか含めて検討していただきたい、そのように思っております。市民の元気が出るようなことにつながるような、そうした取り組みをぜひお願いしたいというふうに思います。再度のお尋ねをいたしておきます。  それから、財政の健全化計画でございます。税と国保の前納報奨であるとか特別交付税関係であるとか、そうした総合的な部分を勘案としての7月実施、ことしの給与改定の内容について決して満足ではない、制度からいうと問題は残るだろうというふうに思います。市長にとって、市民や民間の職場で働くいわゆる住民の方の声も大切であり、制度としての人勧の尊重もしていかなければならない、その両面があろうと思います。そのためにも、ぜひことしの給与改定に対してこういうふうなことがなされないような、今後財政を含めた行政のいわゆる情報公開と、そして財政の健全化計画を示していくことがまさに大切だと思います。ことしの給与改定に対する市長の率直な感想、そして、もう一度財政の健全化計画、これに対する市長の決意のほどをお伺いをいたしまして、2回目の質問を終わります。 ○市長(早川芳忠君)(登壇) 福井康夫議員の再度の御質問にお答えしたいと思います。  まず、米のことはちょっと承知しておりません。しかし、よりよい利用の方法あるいはおいしい食味を保つ保存の方法などなどあろうかと思います。それがカントリーエレベーターを中心にそういった施設をつくることによってうまく実現できるとすれば、これまた有効な特産品的な扱いもできるんじゃないかなというようなことであります。いずれにいたしましても、米をつくり続けることに夢を持てる、そういう施策も確かに必要であります。新しい農業、特産品の開発等に取り組むことも必要でありますが、安定して継続してまいった、そういうことをやり続けるということも必要だと思いますので、なお検討をさせていただきたいというふうに思います。  それから、服部の農業祭、まことに、ことしも大盛会裏におわったということで報告を受けました。私、都合で行けなかったんですが、最初の第1回、去年は雨が降って大変だったのになということでありましたが、大変な盛況であったことを覚えております。老若男女っていいますか、ほとんどすべての住民の方が出かけて服部地区全体で取り組んでいらっしゃる姿に大変感動した覚えがございますが、それをさらに広げて現地でやりたいという思いを持っていらっしゃる、それはすなわち農地あるいは農村を守り継ぐという意図でもってやりたいということであります。しかも自力でというところが、またこれ大変貴重なところでありまして、頑張っていただきたいなというふうな思いがいたしております。そういう中で、今話題になっております青少年創造文化拠点施設、いわゆる青少年の家の大規模版っていいますか、そういうものにつきまして、我々の方といたしましても確かに方々気配り目配りあたりが必要だということはありますけれども、一応材料だけは示して県の方にあるという経緯もございます。JAさんとお話をいたしまして、条件等が当然出くることも考えられますんで、十分打ち合わせて対応していきたいというふうに思います。  それから、人勧でございますけれども、3カ月間短縮してしまったということでございます。これ、交渉においても激しいやりとりがございまして、まことに難航いたしましたが、諸般の事情をよく組合にも理解をしていただきまして、今回協力いただけるという結論をいただきました。ともに財政の改革へ向けて進んでいこうという決意を改めて確認し合ったところでございますが、この財政健全化に向けての行動は、その場でも提案いたしましたが、今後あらゆる面、私は「爪で拾って」みたいな表現もいたしましたが、そういった経費の節減に努めていくということを基本にいたしまして、職員研修などを通じて徹底してまいりたいというふうに思っております。実際、今回の人勧の処遇につきましては、職員の皆さんが理解なさる、その奥にはやはり本当に厳しいんだなという理解があるということを感じていただいたと思いますので、共に手を取ってひとつ倉吉市財政の健全化へ向けて共に働こうということを誓い合ったと、そういうところでございます。今後とも徹底的にこの計画を樹立してまいって、それをきちっと実施していくというところからスタートしてまいりたいというふうに思っておるところでございます。 ○15番(福井康夫君) 再度答弁いただいたんですが、青少年創造文化拠点施設の取り組み、本当に難しい課題ではありますけど、相当本当に本気で取り組まなければ、やはり倉吉市へということは難しいと、このように思っております。ぜひ心して全面的にこれを成就できますように取り組んでいっていただきたい、そのことを強く求めて、終わります。 ○議長(杉原義人君) それでは、次に7番由田隆君に市政に対する一般質問を許します。 ○7番(由田 隆君)(登壇)(拍手) 一般質問を行います。  戦後最大といわれる平成不況も一向に底を見せず、帝国データバンクの月例報告では98年11月現在の企業倒産件数は過去最高の2万800件を超え、今年度末には2万2,000件を超えるのは必至と伝えていました。また、負債額も昨年度に続き14兆円を超えると報じています。そして、国家財政や地方財政も例外なく空前の危機に直面しています。東京都は景気悪化による法人2税の大幅減税、本年度の税収が当初の見積もりより4,400億円の不足、大阪府は1,840億円、神奈川県も1,200億円の税収不足で23年ぶりの赤字決算が確実といわれています。自治省の10月段階の調査で100億以上の減収見込みは全国で16都府県に及び、100億以下も含めるとほとんどの自治体が税収不足になるといわれています。鳥取県でも12月定例県議会の中で20億円の税収不足見込みが明らかになったことは御承知のとおりであります。  以下、質問に入りますが、まず第1に、本市の平成10年度の一般会計歳入歳出の概算見込みをお尋ねいたします。  そして第2に、平成11年度以降の主要施策及び主要事業を計画年度と事業費、そしてその財源内訳をお伺いをいたします。  第3に、主要事業のうち中部ダムと倉吉市制始まって以来の大事業である興和紡パークスクエア全体の財政計画と、その事業実施に伴うところの経常収支比率、公債費比率、起債制限比率と、そのピークとなる年次をお伺いいたしたいと思います。  次に、行財政改革と行政体質の改善についての質問に入る前に、倉吉市でも過去補助金の10%カットあるいはケチケチ大作戦、第2次行革大綱等を実施していますが、数字が示す効果をお伺いをいたします。よろしくお願いします。 ○市長(早川芳忠君)(登壇) 7番由田隆議員の御質問にお答えしたいと思います。  財政問題について、まず第1に平成10年度倉吉市一般会計歳入歳出の決算の見込みはどうかということでありますが、今回御提案いたしております12月補正予算がおよそ各事業ごとの決算見込みにより編成いたしたもので、今後国の3次補正絡みで農業集落排水事業や「地域振興券」等において若干の変動が見込まれるものもございますが、不測の財政需要が起こらない限りおおむね今回の補正後の額で推移するものと思っております。歳入面におきましても、税収を初め不確定要素や過大見積もりをなくして精査したものを計上いたしておりますので、収支のバランスはとれるものと思っております。ただ、昨年度の、先ほど申し上げましたが、経常収支比率91.3%、起債制限比率12.2%、公債費比率17.7%など、財政指標が大幅に改善されるには至らないものと判断をしております。  次に、平成11年度以降の主要事業についてでありますが、第8次総合計画の上半期後半にさしかかっております。さらに計画の実現に向けて着実な歩みを続けてまいりたいと考えている次第であります。当面する主要事業といたしましては、まず平成13年度オープン予定のパークスクエア整備事業でありますが、平成11年度、12年度、2カ年度にわたり、アミューズメント施設、北側道路整備等も含め全体で61億7,000万円を想定しております。財源内訳は、国庫補助金1億7,000万円、起債51億2,000万円、一般財源8億8,000万円程度となるものでございます。次に、公共下水道の整備事業に取り組んでおりますが、平成9年度末において普及率50.5%まで進展してまいりましたが、これも年次的に整備を続けてまいりたいと考えております。平成11年度から13年度まで当面3カ年では、毎年22億円ずつ、66億円を想定しておりまして、財源は、国庫補助金21億円、起債41億3,000万円、負担金3億7,000万円程度を見込んでおるところでございます。次に、農業集落排水事業につきましても、平成11年度から13年度までの当面3カ年計画としては総額36億3,000万円程度を想定いたしております。財源といたしましては、国庫補助金9億9,000万円、起債23億8,000万円、受益者負担金2億5,000万円、一般財源1,000万円程度を見込んでおるところでございます。中部ダムにつきましては、現在その方向性について県の公共事業再評価委員会で慎重に審議されているところでありますが、さきの台風10号の降雨により天神川が警戒水位を超えていたことを見ても、本市におきましても治水面からこのダムは不可欠であると考えております。事業費については、県の試算によるとダムの建設費が億140億円ということでありまして、利水における負担割合、アロケーションと申しますが、これを9%と仮定いたしますと12億6,000万円が利水における負担分ということになりまして、取水量、倉吉市6,000トン、羽合町2,000トンの割合で試算をしますと、倉吉市は9億5,000間円ということになります。また、取水施設と配管施設につきましては、市の試算でありますが、約33億円であります。倉吉市の負担額は約25億円を想定いたしておりまして、財源はダム建設費は2分の1が国庫補助金、3分の1が一般会計出資債、6分の1が企業債でありまして、一般会計出資債につきましては元利償還金の50%が普通交付税により措置されます。取水施設につきましては全額企業債を予定しておるところでございます。その他の主要事業についてでありますが、介護保険の運営に係る経費、あるいは駅周辺土地区画整理事業、県営工業団地関連事業等についても、いずれも重要課題と認識をしておりまして、現在その具体化について鋭意努力をいたしておるところであります。現時点で年次計画、事業費等について明確にお示しをできませんが、いずれにいたしましても、限られた経費の中でいわゆるやりくりが強いられるわけでございますので、慎重に財政状況を見きわめながら諸事業を進めてまいりたいと考えております。  そこで、今想定されます経常収支比率等のピークについてのお尋ねでございますが、昨日も興治議員のお尋ねの中でもお答えいたしましたとおり、未確定要素が多い中、安易な推測はできないということを前提にいたしまして、パークスクエアの交付税措置が終わり、また定年退職者の集中いたします平成23年前後がピークになるものと予想をいたしております。  経費削減の効果の数値はどうかというお尋ねでございますが、補助金の削減によりまして年間約800万円、旅費の見直しで300万円、今回提案させていただく予定にしております職員の給与改定に伴う人勧の一部削減により700万円等が主な節減効果としてとらえておるところでございます。また、各種使用料、手数料等の適正化も必要に応じてお願いをしているところでございますし、その他、投資的経費についても事業開始年度などを慎重に考慮して対処してまいりたいと思っておりますので、御理解を賜りたいと思います。 ○7番(由田 隆君)(登壇) 再質問を行いたいと思います。  今年度の決算見込みで、収入不足、歳入不足を生じないということで、こんなふうに意地悪な言い方をすれば、不況に強い倉吉市かなというふうに思います。これ裏返して言えば、本当に今法人の皆さんが大変厳しい不況の中であえいでいる中で倉吉市が減収見込みがないというのは、逆にふだんでそうそんなに企業活動が活発じゃないという裏返しであろうかと思いますので、やっぱりそこらも僕ら自身も考えていかにゃいけんのかなというふうに今市長の答弁を聞きながら感じましたので、あえて言わせていただきました。  11年度以降の主要事業の計画年度と事業費、財源内訳、質問をさせていただき、不確定な要素があるということでなかなか数値は示していただけませんでした。それは経常経費であり起債制限比率であり公債費比率は全体でどうなるのかなということで、本来私の今回の一般質問の趣旨は、そういうことを数値を示していただく中でシミュレーションを立てて、10年後の倉吉市、20年後の倉吉市はどうなるのかなというのを議員の皆さんと一緒に考えていければという視点だったわけですけれども、なかなかそうもいかない事情があるみたいで、今数字をいただいた中で、この数値を考えていきたいと思います。  私が何でこのような質問をするかというと、先日の新聞でこういう報道がありました。「東京都が2000年に破綻確定か。再建団体転落の公算」ということでありました。税収不足は先ほど1回目の質問で述べたとおりでありますが、東京都が破綻となると予想される原因はこれだけではなくて、やはりバブル期に過剰な巨大施設を立てたり、また巨大プロジェクトを組んだ結果と指摘をされています。ちょっと例を挙げてみますと、東京都庁建設が1,569億、そのうち年間維持費が120億、東京国際会議場建設に1,879億、維持費が74億、東京国際フォーラム建設費が1,650億、そして年間の維持費が49億等々、主要なこれらの施設の年間維持費が274億ということが東京都の財政破綻の主たる原因となると経済学者は指摘しています。私がこのようなことを言うのは、本市が厳しい財政状況のある中で今、先ほど主要事業を述べていただきました。そして、中部ダムの問題もこれまた大変なプロジェクトであろうと思います。私は今の倉吉市は、不急な事業はやはり先送りすべきじゃないかという視点で質問をさせていただいています。2回目の質問の趣旨で、中部ダムの本市とのかかわりを再度市長に御答弁をいただいて、その問題をこれから一緒に考えていきたいと思いますんで、よろしくお願いします。 ○市長(早川芳忠君)(登壇) 由田隆議員にお答えをいたします。  ただいま、概算的なことは現時点での試算に基づいて説明はさせていただきましたが、中部ダムにつきまして不急不要のものというような表現がございました。そういう御指摘もございましたが、確かに現在の状況では幸いに水源にも恵まれて良質で安定した水の供給が行えておるという現状認識がございます。しかしながら、取水条件の非常に厳しい規制やらが行われないという保証はないわけでありまして、現実に一つ二つ出てきておりますが、この取水がいつまでも保証できるかというと、あながちそうではないと言わざるを得ません。あるいは、自然条件の異変が起きるとか地下水の汚染が出来するとか、水源の枯渇などなどを考えてこますと、不安を煽るわけではありませんけれども、不安がないということは言い切れません。また、市勢の発展のために企業誘致であるとかあるいは住宅団地の造成など、望まれている施策もございます。人口増加を保障しろ、定住人口をふやせというような要望にもこたえてまいりませんといけないわけでありまして、そういった人口増加であるとかあるいは企業立地であるとか、そういう新たな水需要というようなことも十分考えてまいる必要があろうかというふうに思います。こういった環境の変化あるいは社会の変化というようなことを想定して幾つかの取水方法を検討するとき、一番確実であろうと思われるのは、やはり現在建設可能であると、しかも中部にここしかないといわれております中部ダムにその水源を求めていくということは正しい判断であると考えております。事業費につきましては確かに多額の費用が必要でございますし、アロケーションによりますと先ほど申し上げた9%と予想しての数字を申し上げましたが、その9%の軽減もお願いをしていかなければならん。さらには、取水施設、これは企業債で賄うということを先ほど申し上げましたが、についても安全かつ効率的な方式を研究していきながら、低廉な水の安定供給に努力してまいりたいというふうに考えておるところでございます。実現するのはまだ時間がかかりますので、なかなか今すぐというわけにはまいりませんが、そのほかにも議員御指摘のように行政需要はまことに多いわけでございますけれども、行政改革あるいは地方分権、そういうことが叫ばれる中、いわゆる官・民のすみ分けといいますか、行政みずからが手がける分野は何であるのかを慎重に判断しながら対応してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいというふうに思います。 ○7番(由田 隆君) 中部ダムで、ちょっとこだわるようですけれども、私も以前からずっとこの中部ダム問題、こだわってきたところですけど、やはりきのうの同僚議員の質問に対しての治水面での答弁もありましたし、あえて先ほど中部ダムの一つの効果に治水ということを言われていました。なるほど私も今回台風10号のことで調査をしたんでありますが、実は、これ建設省の資料で言えば、ここに台風10号による出水ということで被害等をまとめたものがあるんですけれども、確かに天神川水系で何カ所かの危ない事態になりかけたところがあったんですが、これも実は伊勢湾台風をしのぐほどの雨量があったけれども被害は伊勢湾台風よりも少なかったというようなことで、きのうの県議会の答弁でも見られるように、この台風の被害即すなわち中部ダムが必要だとは結びつけれないというのが県の部長の答弁でもあったように思うんですね。それと、決して、私が不急ダムと言ったのは、例えば市長ずっとこの間言われているように、平成22年度で9,000トンの水が不足するということをずっと言われていましたし、途中から6,000トンに変わった経過も知ってます。私は、それ数字の遊びにしか取れんかった部分があるんです、正直言ってね。それは横しに置いときますが、実は平成22年に6,000トンの水が不足するという根拠も、実は上水道に簡易水道だとか無水道地区を統合した結果が6,000トン足らないという根拠だったんですよ。それで、人口増であるとか集落排水、下水道の普及によって足らなくなるという、人口増と核家族化も含めて、そういうトータル的な部分で6,000トン出されていたんですが、実はよくよく考えてみれば、よくよく考えてみればダム完成は当初いわれていたのが22年度ですから、そこに6,000トン足らなくなってももう間に合わんようになるというのが、これ素人が考えてもそこに問題行きつくわけでありますから、実はそこで出る答えは、実はすぐに必要ないものじゃないか、だからあえて私は中部ダムのことを本市とのかかわり合いの中で不急ではないかというふうにあえて言わせていただいたんです。  それで、例えばことしの6月議会の論議、財政事情悪化の中で行革を進めていって、行革大綱を進めていって、例えばシルバー倉吉の民間委託で、私もその渦中にあったんですけれども、福祉の切り捨て、多くの議員から言われました。真摯に受けとめにゃいけん問題だと思ってます。そして、先ほど言ったように、補助金なんか10%カットした経過もある。そして、今回は人勧は3カ月の、これ未実施っていうでしょうか、そういう事態にもなっている。一方で不急な事業を進めていきながら、そういう人勧の問題だとか福祉、大阪なんかに至っては、財政が悪化したということで障害者であるとか老人、それから高校の入学金の10倍化ともいわれていますよ。そういう福祉、教育をどんどん切り捨てていってる現状があるわけです。私が言いたいことは、一言で言えば一方でそういう事業を進めていって福祉や教育、もっと言えば生活関連施設の充実っていうでしょうか、同僚の中江議員もずっと言われていました、私も以前言った経過があるんですが、中山間地の飲料水の問題、どうなるんでしょうか。そういう大きなプロジェクトの事業に参画する中で生活関連の緊急的な事業が後回しにはなりはしないかという危惧があるんです、正直にね。そこらのところを市長どんなふうに思われてるか、最後にちょっと聞いてみたいんですけど、どうでしょう。 ○市長(早川芳忠君) 自席で失礼いたします。  起きてはならない災害を起こさないために最善の努力をするというのが我々の日ごろの心がけとして必要なことだろうというふうに思います。アロケーション9%と申し上げましたが、これはそのアロケーションが即ダム建設にかかわる貢献度とはなかなか思いにくいわけで、あくまでも主たる目的は治水であるということは、これは初めからいわれておったことであります。そのことが如実に必要性が感じられたのが今回の台風10号であったと。県の田中部長もその点については必ずしもそれがあったからどうのこうのではないのではないかという推測を交えたコメントを出していらっしゃいましたけども、やはりそのことは有効に作用するということは基本的には知っておられるわけであります。と思います。それが市政全般を見ておる我々、議員の皆さんはもちろんでございますけども、我々として、いわゆる弱者切り捨てのようなことをやって、それで中部ダムはあくまでもということではないというふうに私はそういう心持ちでおりますし、そう心がけていきたいというふうに思っております。先ほど申し上げましたが、財政健全化計画の中には当然こういうプロジェクトも入ってくるわけで、大規模なプロジェクトとしては現在のところ手持ちでは下水道計画あるいは農業集落排水等々ございますし、それからパークスクエアもございますけれども、これらも組み入れながら事業年度など幾つかの試算もやってみたいと思いますけれども、中部ダムが実現した場合にこうなるという実像をやっぱりきちっと、このダムの結論が出たらつかんでいく必要があるというふうに思います。決して破綻させてはならないのが我が市の財政であるということは絶えず念頭に置きながら行動してまいりたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(杉原義人君) 以上で、市政に対する一般質問は全部終了いたしました。  あすは午後1時から会議を開き付議議案に対する質疑を行うこととして、本日はこれをもって散会いたします。                午後5時45分 散会...